食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06180680470 |
| タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性(AMR) (EARS-Net)に関する2022年疫学報告書を公表 |
| 資料日付 | 2023年11月17日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月17日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性(AMR)(EARS-Net)に関する2022年疫学報告書(46ページ)を公表した。主な内容は以下のとおり。 1. 2022年は初めて、すべての欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)加盟国が、欧州薬剤耐性サーベイランスネットワーク(EARS-Net)へデータを報告した。 2. 2021年と比較して、報告された分離株の総数は366,794株から392,602株へと増加した。同年に最も多く報告された細菌種は大腸菌(Escherichia coli)(39.2%)、次いで黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(22.1%)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)(12.3%)、Enterococcus faecalis(8.2%)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(6.1%)、Enterococcus faecium(5.9%)、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)(3.7%)及びアシネトバクター属菌(Acinetobacter spp.)(2.5%)であった。2021年と比べ順位が変わっており、緑膿菌と肺炎球菌は2022年では順位を一つ上げている。 3. 2023年6月13日にEU理事会は、ワンヘルスアプローチに基づく薬剤耐性と戦うためのEUの行動の強化に関する勧告(2023/C 220/01)を採択し、2030年までにEUが達成すべき目標について勧告した。この目標には、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、第三世代セファロスポリン耐性大腸菌及びカルバペネム耐性肺炎桿菌による血流感染症のEU全体の発生率を、2019年を基準として、2030年までにそれぞれ、15%、10%及び5%減少させるという3つのAMRの目標が含まれる。MRSAと第3世代セファロスポリン耐性大腸菌による血流感染症のEUにおける発生率は、2019年から2022年にかけて好ましい減少傾向を示したが、カルバペネム耐性肺炎桿菌のEUでの発生率は50%近く増加した。 4. EU/EEAにおけるAMRの割合は依然として高く、カルバペネム耐性肺炎桿菌(2022年は10.9%)やバンコマイシン耐性E. faecium(2022年は17.6%)の継続的な増加など、特定のAMRの問題が懸念事項として存在する。 5. 2022年に注目すべきものとしては、アシネトバクター属菌のEU/EEA人口加重平均AMR割合が2021年に比べて減少していること、2018～2022年の期間において、肺炎球菌の複合耐性を含むマクロライド耐性及びペニシリン非野生株のEU/EEA人口加重平均割合が有意な増加傾向にあることが挙げられる。 6. EU/EEA各国から報告されたAMRの状況は、細菌種、抗菌性物質系統及び地理的地域によって大きく異なっていた。概して、最も低いAMRの割合や耐性菌による血流感染症の推定発生率は、欧州北部の国々で報告され、最も高かったのは欧州南部及び東部の国々であった。 7. 各細菌種について、EUの目標となっている血流感染症の推定発生率、データの入手可能性、年齢グループ、性別及び集中治療室(ICU)患者の割合に関する国別の情報は、「国別プロファイル(country profiles)」(訳注：付属データ)で入手可能である。特定のAMR表現型に関する年齢グループや性別毎の結果は、ECDCのSurveillance Atlas of Infectious Diseasesで入手できる。 当該報告書は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/AER-antimicrobial-resistance.pdf 同日に公表された、ECDC及び世界保健機関(WHO)欧州地域事務局による欧州の薬剤耐性サーベイランス(2022年のデータ)に関する報告書(エグゼクティブサマリー、8ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/Nov2023-ECDC-WHO-Executive-Summary.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| 情報源（報道） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/surveillance-antimicrobial-resistance-europe-2022 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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