食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05990440106 |
| タイトル | 米国食品安全検査局(FSIS)、市販の缶詰スープ製品に関連する可能性のあるボツリヌス症の事後レビュー報告書を公表 |
| 資料日付 | 2022年12月16日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 米国農務省食品安全検査局(FSIS)は12月16日、市販の缶詰スープ製品に関連する可能性のあるボツリヌス症の事後レビュー報告書(AAR: After Action Review)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 概要 ・調査結果の概要：患者1人、1州、入院1人、死亡0人 ・対応の概要：検査された調査用検体数37点、リコール又は公衆衛生警報なし ・プロセスの改善：FSISは、当該トピックに関するメッセージを、消費者を対象としたFSISの定期的なソーシャルメディア投稿に組み込むことにより、消費者が損傷した缶詰を購入あるいは使用してはならないことを繰り返し強調する。これらのソーシャルメディア投稿には、英語及びスペイン語の両方のTwitterアカウントと、FoodSafety.govのFacebookページが含まれる。 2. ハイライト ・FSIS及び米国疾病管理予防センター(CDC)は、市販の缶詰スープ製品に関連する可能性のある1件のボツリヌス症について調査を行った。ボツリヌス症はまれであるが、神経系を侵す深刻な疾病である。 ・CDCは、患者の血液中及び空のスープ缶にボツリヌス毒素が存在することを確認した。 ・当該缶詰製品は、FSIS及び米国食品医薬品庁(FDA)によって規制される製品を製造及び出荷する、二機関管轄事業所で作られたものである。 ・FSISは記録を収集し、市場に流通している同じ製造ロットの缶詰製品を特定し回収した。これらの缶詰製品はFSIS検査所によって検査され、内容物は当該細菌(ボツリヌス菌)及びボツリヌス毒素について陰性であることが確認された。 3. 何が起こったか 2021年12月7日、CDCはFSISに1州(アリゾナ州)のボツリヌス症の疑い症例1例を通知した。アリゾナ州保健局(AZDHS)が患者宅から検体(台所のゴミから回収されたチキンライスと野菜スープの空き缶など)を収集し、ボツリヌス毒素検査のために検体をCDCに送付した。2021年12月10日、CDCはFSISに、患者及び空のスープ缶の検体の両方でA型ボツリヌス毒素が特定されたことを通知した。AZDHS職員によると、缶はへこみがあったが、漏れたり膨らんだりはしていなかった。報告によるとスープは開封時に異臭があった。スープの加熱には電子レンジが使用された。患者宅には、当該製品以外に検査すべき他の缶製品はなかった。 FSISは、当該スープを製造した、連邦検査を受け認可されている事業所を調査したが、懸念事項は確認されなかった。検査された缶詰と同じロットの製品は当該事業所に残っていなかった。FSISは、CDCが検査した缶詰と同じロットコード及び製造時間(当該缶詰製品のタイムスタンプの401分前から179分後の間に製造されたもの)の37製品を収集した。これらの缶詰製品は、FSISの検査システムと食品緊急対応ネットワーク(FERN)の間の共同検査所調査として検査された。市場から収集されたこれらの缶詰製品には漏れや欠陥は確認されず、ボツリヌス菌及びボツリヌス毒素についても陰性であった。 事業所及び検査所の調査に基づくと、これは孤発的な発生事例であると見られる。製造後のある時点で缶が損傷していた可能性があり、これが缶詰の中身の汚染につながった可能性がある。このため、FSIS及び公衆衛生関連機関は、消費者は缶詰を観察し、損傷又は膨らみのあるものは廃棄し、異臭のある内容物を摂取しないよう勧告している。 4. 本感染事例から学んだこと(略) 5. 今後の感染事例を防止あるいは解決するためにできること ・業界：小売業者は、在庫の搬入出時に缶詰製品を観察し、損傷がある、あるいは膨らんだ缶を取り除いておく必要がある。小売業者は、損傷がある、膨らんだ、または漏れがあるように見える缶詰製品を販売してはならない。 ・公衆衛生関連機関：地方、州、及び連邦関係機関と緊密に連携して、食中毒発生を検出及び調査するためのパートナーシップを構築する。公衆衛生関係機関は、FSIS規制製品が食中毒発生時に疑われる可能性がある場合はFSISに通知する必要がある。 ・消費者：ボツリヌス症はまれであるが、缶詰食品に関連していることが多い。FSISは消費者に対し、漏れや膨らみがあったり、損傷やひび割れが見られたり、異常な外観の缶製品は処分し、そのような容器由来の食品を喫食しないよう勧告している。ボツリヌス食中毒を防ぐ方法の詳細を知るためには、FSISやCDCのWebサイトを閲覧したり、FSISのファクトシートをダウンロードすること。 |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源（公的機関） | 米国/食品安全検査局（FSIS） |
| 情報源（報道） | 米国食品安全検査局（FSIS） |
| URL | https://www.fsis.usda.gov/sites/default/files/media_file/documents/FSIS-After-Action-Review-2022-03.pdf |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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