食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05960500160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、食品及び食品包装材の表面におけるコロナウイルスの生残期間に関する調査報告書を公表
資料日付 2022年11月29日
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概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は11月29日、食品及び食品包装材の表面におけるコロナウイルスの生残期間に関する調査報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 サウサンプトン大学が行った当該調査は、ヒトが食品からウイルスに感染する可能性は非常に低い(very unlikely)と結論づけた2020年のリスク評価の公表後に、FSAが委託したものである。本研究では、食品及び包装の表面に意図的にウイルスを付着させている。通常の条件下で食品が汚染される可能性、あるいは食品に付着したウイルスが感染につながる可能性を検討することを意図したものではなかった。
 研究の結果、検査が行われた食品及び食品包装によって、ウイルスの生残性が異なることがわかった。チーズ及びハムなどの食品では、ウイルスは数日間生残した。リンゴ及びオリーブなどでは、ウイルスのレベルは急速に低下した。検査が行われたほとんどの食品では、最初の24時間においてウイルス汚染レベルの「著しい低下」があった。これらの結果は、食品を介したコロナウイルスによる消費者への全体的なリスクは非常に低いままであることを確認するものである。
 FSA微生物学的リスク評価チームリーダーであるAnthony Wilson氏は以下のように述べる。
「FSAの助言が、常に入手可能な最良のエビデンスに基づいていることが重要である。」
「パンデミックの初期には、様々な食品の表面及び包装上で、ウイルスがどのように生残するかについてあまり分かっていなかったため、リスク評価はワーストケースの想定に基づいて行われた。」
「この調査は、様々な食品の表面におけるコロナウイルスの安定性についてさらなる洞察をもたらすものであり、パンデミックの初期段階で行った想定が適切であり、食品を介してCOVIDに罹患する可能性が非常に低いことを確認するものである。」
 ラボベースの本研究では、幅広い食品(様々な果物・野菜、チーズ、肉類、パン、ペストリー等)及び食品包装(プラスチックトレイ・ボトル、飲料缶、紙パック等)の表面を人為的にコロナウイルスで汚染させた。
 この研究結果は、食品を扱う際に適切な衛生規範が守られている限り、COVIDを理由に追加的予防措置を取る必要はない、という我々の現在の助言の変更にはつながらない。しかし、この研究結果は将来のリスク評価に向けて、FSAが考慮するエビデンスの一部となるだろう。
 当該報告書(PDF版、137ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.food.gov.uk/research/survival-of-sars-cov-2-on-food-surfaces-abbreviations-and-codes
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-publishes-new-research-on-the-survival-of-coronavirus-on-food-and-packaging
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