食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05960130314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ニッケルについてBfR-MEAL・スタディに基づく食品経由の長期摂取の評価について公表
資料日付 2022年11月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月22日、ニッケルについてBfR-MEAL・スタディに基づく食品経由の長期摂取の評価について公表した。概要は以下のとおり。
 ニッケルは地殻の構成要素として環境中に広く分布している金属である。ニッケルはこのような自然界からの流入に加え工業でも使用されるため、飲料水や食品に混入する可能性もある。ニッケルを長期的に経口摂取した場合の影響で重要な作用として、子どもの発育への悪影響が動物実験から確認されている。欧州食品安全機関(EFSA)は2020年、食品中のニッケルの健康リスクを再評価し、耐容一日摂取量(TDI)を13 μg/kgと設定した。
 BfRはMEAL・スタディにおいてドイツで最もよく食べられる食品の90% について、特にニッケルを重点に様々な物質を調査した。その結果、主要食品群「豆類、ナッツ類、油糧種子や香辛料」と「コーヒー、ココアや紅茶」のニッケル含有量が最も高く、それぞれ約1.6 mg/kgと約1.5 mg/kgであった。ココアパウダーのニッケル含有率は最も多く約11.1 mg/kg、次いでカシューナッツが約5.4 mg/kgであった。ドイツにおける一般的な食品の消費を仮定すれば、「穀類及び穀類を主原料とする製品」からのニッケル摂取が最も多く、青年と成人の場合はニッケルの平均摂取量の24%、子どもの場合は28%を占めている。
 青年と成人の場合、MEALデータに基づいて計算した食品経由の平均ニッケル摂取量は耐容一日摂取量(TDI)の11%である。また、子どもの平均ニッケル摂取量はTDIの42%。一部(5%未満)の高ばく露児童(0.5-5歳)ではニッケル摂取量がTDIを超過している。EFSAの推定では、ニッケル摂取量の多い子どもでは、TDIを超過している可能性が高いことが示されている。EFSAの見解では食品を介したニッケルの摂取に関して若年層で健康上の懸念がある。
 また、ニッケルに対して接触性アレルギーをもつヒトがニッケルを経口摂取した場合、アレルギー皮膚反応を引き起こし悪化する場合もある。これらの急性作用に関して、食品を介したニッケルばく露の評価は、方法論的な理由から利用可能なデータに基づいて行うことは不可能である。
 BfRは過去にニッケルを含むさまざまな製品(玩具、タトゥー、アロマキャンドルなど)に関する声明を公表している。詳細は下記のURLから入手可能。
https://www.bfr.bund.de/cm/343/nickel-schaetzung-der-langfristigen-aufnahme-ueber-lebensmittel-auf-grundlage-der-bfr-meal-studie.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/nickel-schaetzung-der-langfristigen-aufnahme-ueber-lebensmittel-auf-grundlage-der-bfr-meal-studie.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。