食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05940390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、精製種子タンパク質の食品としての市場投入に向けた遺伝子組換えナタネGT73の評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年11月4日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月4日、規則(EC) No 1829/2003に基づく、精製種子タンパク質の食用としての市場投入に向けた遺伝子組換えナタネGT73の評価に関する科学的意見書を公表した(申請EFSA-GMO-RX-026/2、9月28日採択、PDF版11ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7590)。概要は以下のとおり。
 規則(EC) No 1829/2003に基づき、バイエルグループから申請EFSA-GMO-RX-026/2が提出されたことを受け、EFSAの遺伝子組換え生物に関するパネル(GMOパネル)は、本申請の対象範囲の文脈において、規則(EU)No 503/2013に従い、除草剤耐性遺伝子組換え(GM)ナタネGT73の安全性に関し、科学的意見を表明するよう要請をされた。申請EFSA-GMO-RX-026/2の対象範囲は、欧州連合域内におけるGT73ナタネ由来精製種子タンパク質の市場投入に関する認可条件を、食品用途において、規則(EC) No 1829/2003に則り変更することである。
 GMOパネルが以前に評価した分子特性データから、ナタネGT73は、goxv247及びCP4 epsps発現カセットから構成されるインサート1コピーを含有することが立証されている。本申請の文脈において提供された、新たに発現タンパク質をコードする配列、及び、インサート内あるいはインサート - ゲノムDNA間の接合部に渡る他のORFをコードする配列に関する最新のバイオインフォマティクス解析は、懸念を提起しない。
 既存の評価に基づくと、新たに発現するタンパク質を除き、従来栽培品種と比較して、ナタネGT73の成分組成特性・農学的特性・表現型特性において生物学的に関連する差異は特定されない。本申請の文脈において、比較分析を証拠付ける新たな農学的・表現型的・成分組成的データは必要ないと判断された。
 GMOパネルは、ナタネGT73において新たに発現するタンパク質・CP4 EPSPS及びGOXv247の存在と関連する毒性・アレルゲン性・アジュバント活性に関し、安全性上の懸念を示す兆候を特定していない。従って、GMOパネルは、本申請の文脈において、ナタネGT73の摂取は栄養学的な懸念を提起するのではなく、かつ、従来栽培品種と同等に安全であると結論する。食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないと判断する。
 導入された形質・農学的及び表現型分析の結果、ばく露経路・ばく露量を考慮すると、発芽可能なGMナタネGT73が偶発的に環境中に放出されても、安全性上の懸念を提起しない。市販後環境モニタリング(PMEM)計画及びその報告間隔は、ナタネGT73の意図された用途に則している。
 GMOパネルは、実施された文献検索の品質は、全体的に許容範囲内であると判断した。文献検索により、本申請と関連するナタネGT73を対象とする査読付き文献6件が特定された。検索された関連文献に基づくと、ナタネGT73の意図された用途に関し、如何なる安全性上の問題も特定されない。
 GMOパネルは、ナタネGT73は、ヒトの健康・動物衛生・環境に対する潜在的影響に関し、従来栽培品種と同等に安全であると結論する。本結論は、ナタネGT73から生産される精製種子タンパク質の食品市場投入にも適用される。
(訳注) 遺伝子組換えナタネGT73の遺伝的改変(導入遺伝子: 遺伝子源: 遺伝子産物: 遺伝子産物の機能、の順に記載)。
1. cp4 epsps (aroA:CP4): Agrobacterium tumefaciens strain CP4: 除草剤耐性型5-エノールピルブルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ(EPSPS): グリホサート結合親和性の低下によりグリホサート系除草剤耐性を向上させる
2. goxv247: Ochrobactrum anthropi strain LBAA: グリホサート・オキシダーゼ: グリホサートの分解(アミノメチルホスホン酸(AMPA)及びグリオキシレート)により、グリホサート系除草剤耐性を付与する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7590
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