食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05940340160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、リスク評価に資することを目的としたカンナビジオール製品分析結果を公表
資料日付 2022年10月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は10月27日、リスク評価に資することを目的としたカンナビジオール(CBD)製品の分析結果を公表した。概要は以下のとおり。
 FSAはFera Science社に対し、FSAによるCBD製品のリスク評価に資することを目的として、イングランド及びウェールズにおいて販売されているCBD製品のスナップショットを得るための調査を委託した。
(以下、「サマリー及び結論」)
 イングランド及びウェールズのさまざまなオンライン販売業者から、FSA提供の検体収集プロトコルに則り、30のCBD製品が購入された。検体は、23のオイル及びスプレー、6つの食品(グミ1、チョコレートバー2、ミント1、RTD飲料2)、CBD単離物検体で構成された。
 製品の重金属、多環芳香族炭化水素(PAHs)、農薬、マイコトキシン、CBD含有量、及び、規制薬物デルタ9-テトラヒドロカンナビノール(delta-9 tetrahydrocannabinol:Δ9-THC)を含むカンナビノイド・プロファイルの分析には、認定機関UKAS(ISO17025)認定の方法が使用された。本研究で報告された結果は、菓子及び飲料中のCBD及びカンナビノイド、グミ中の農薬を除き、UKASの認定を受けている。エンニアチン、ビューベリシン、ゼアラレノン(ZEN)、デオキシニバレノール(DON)、T-2トキシン、HT-2トキシンは対象外であり、認定されていない。
 ほとんどの検体が重金属を定量限界値未満で含有していた。最も頻繁に検出された金属は鉛で、7つの検体が報告限界値を超える鉛を含有していた。検出された最も高い鉛の濃度はフルスペクトラムCBDオイル1製品の0.351 mg/kgであった。4つの検体が0.005 - 0.021 mg/kgの濃度範囲でヒ素を含有していた。カドミウムは2つの検体から0.006 mg/kg及び0.049 mg/kgで測定され、両方ともチョコレートの検体である。水銀はどの検体からも検出されなかった。
 検出されたベンゾ[a]ピレンの最高濃度は1つのチョコレート製品からの3.36 μg/kgで、この製品は4種類の多環式芳香族炭化水素の総量(PAH4 Sum)13.91 μg/kgを含有していた。最も高い濃度のPAH4 Sumは27.15 μg/kgで、この検体は精製ヘンプシードオイルと表記されている。この検体が直接摂取するためのオイルとして分類される場合、測定の不確実性を考慮すると、この濃度は非適合である。ほかにも残留PAHは検出され、例えば、「フルスペクトラム」CBDオイルには、分析方法に含まれる28のPAHsのうち21が含有され、精製ヘンプシードオイルには28のPAHsのうち22が含有されていた。BAP及びPAH4が最も高濃度で含有されている検体には、他のPAHsも最も高濃度で含有されていた。6つの検体は、報告限界値を超えるPAHの残留はなく、それらは、飲料2検体、「リポソーム」スプレー1検体、グミ2検体、CBD単離物1検体である。
 オイルについては、ほとんどの検体でCBDの申告値に近い値が含有されていた。2つの検体は申告された量より多く、そのうち1つの検体S21-011615は2倍を含有していた。
 食品についての結果はさまざまで、2つの飲料は、両方とも申告されたよりも少ないCBDを含有していることが判明し、1つの検体ではCBDが検出されなかった。2つのチョコレートバーにおけるCBD濃度は表示値に近いものであったが、グミが含有していたのは表示値の半分であった。CBD単離物の検体は、98.9 +/-0.5%の純度を有していることが判明した。
 検体はまた、より広範なカンナビノイドについて検査され、その結果は付属書Bの表で閲覧することができる。
 低濃度のマイコトキシンの出現率は低く、フザリウム属マイコトキシンはアフラトキシン及びオクラトキシンAよりも頻繁に検出された。これは最近の文献報告を裏付けるものであるが、検出された濃度は主に分析方法の報告限界値かそれに近いものであった。
 残留農薬の出現率は低く、30製品中5製品で7つの残留農薬が検出されたのみであった。
 全検体中、3つの検体で残留溶媒が検出され、2つの検体でエタノール、1つの検体でプロパン-2-オールが検出された。これらは食品製造での使用が許可されている溶剤であるが、プロパン-2-オールの検体はMRLを超過していた。その他には定量限界を超える残留溶媒は検出されなかった。
 Δ9-THCは、分析された検体の87%(26)から検出された。これらのうち40%(12)においては、THC+(製品中の違法カンナビノイドの総含有量)が、現在の内務省のガイダンスで概説される法定制限1 mgの閾値を上回っていることが判明し、したがって食品として分類されない。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL https://www.food.gov.uk/research/research-projects/analysis-of-cbd-products
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