食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05910550294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2022/6/28~2022/8/30)を公表(豚インフルエンザウイルス)
資料日付 2022年8月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は9月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2022/6/28~2022/8/30)を公表した(6ページ)。豚インフルエンザウイルスに関する概要は以下のとおり。
・感染状況
 インフルエンザA(H1N2)変異型ウイルス(A(H1N2)v)
 2022年6月27日の前回のリスク評価以降、米国オレゴン州でインフルエンザA(H1N2)vウイルス感染によるヒト症例1例が報告された。当該症例は18歳未満であり、2022年7月28日に軽度の呼吸器症状を発症、次の日に医療機関の診察を受け、鼻咽頭スワブが採取された。
 当該検体はA型インフルエンザ陽性であったが、循環している季節性のA型インフルエンザウイルスではなかった。検体は更なる特性評価のため、米国疾病管理予防センター(CDC)へ送付された。8月18日、CDCは豚由来のインフルエンザA(H1N2)vウイルスの検出を確認し、これが2022年にオレゴン州の豚で検出されたウイルスと遺伝的に類似していることを明らかにした。
 発症前の、豚との接触あるいは豚がいた可能性のある農業フェアへの参加は報告されておらず、当該症例に関連した更なる感染者は特定されなかった。当該症例は入院せず回復した。
 米国の直近のインフルエンザA(H1N2)vウイルス感染ヒト症例は2022年2月に報告されている。その症例は2021年12月に発症した。
 2022年8月26日、CDCはインフルエンザA(H1N2)vウイルス感染による更なるヒト症例1例の検出を報告した。当該症例はオハイオ州で見つかった18歳未満の人物である。当該症例は発症当日に農業イベントに参加していた。濃厚接触者の間でさらなる症例の疑いは見つからなかった。当該症例は入院せず回復した。
 インフルエンザA(H3N2)変異型ウイルス(A(H3N2)v)
 2022年6月27日の前回のリスク評価以降、米国ウエストバージニア州でA(H3N2)vウイルス感染によるヒト症例1例が報告された。当該症例は18歳未満で、2022年7月29日に軽度の呼吸器症状を発症し、8月1日に医療機関の診察を受け、鼻咽頭スワブが採取された。
 当該検体はA型インフルエンザ陽性であったが、循環している季節性のA型インフルエンザウイルスではなかった。検体は更なる特性評価のため、CDCへ送付された。8月4日、CDCは豚由来のインフルエンザA(H3N2)vウイルスの検出を確認した。
 発症前に農業イベントにおいて豚との接触があったことが報告された。当該フェアの豚もまた豚インフルエンザA(H3N2)ウイルスに検査陽性であった。
 2022年8月12日、CDCはインフルエンザA(H3N2)vウイルス感染による更なる2例のヒト症例の検出を報告した。両者とも軽度の呼吸器症状を呈し、最初の症例と同じ農業イベントに参加していた。患者の一人は当該イベントで豚と直接接触していた。当該イベントに関連したA(H3N2)vウイルスのヒト間の伝播は排除できないが、持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。これら3症例はいずれも入院せず、回復した。
 CDCは、遺伝子の塩基配列分析によれば、これら感染者に由来する3つのウイルス株は、同フェアの感染豚から得られたウイルスと99%以上の相同性を有していたと報告した。
・リスク評価
(1)豚インフルエンザウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性
 豚インフルエンザウイルスは世界中の多くの地域の豚集団の間で流行している。地理的な位置により、これらのウイルスの遺伝的特性は異なる。ほとんどのヒト症例は感染した動物あるいは汚染された環境との接触を通じて豚インフルエンザウイルスにばく露されている。ヒトの感染はほとんどの場合、軽度の臨床疾患となる傾向がある。これらのウイルスは豚集団で検出され続けているため、更なるヒト症例が予想される。
(2)豚インフルエンザウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性
 現在のエビデンスでは、これらのウイルスはヒトの間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、その可能性は低い。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-30-aug-2022
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