食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05880140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、Aspergillus niger PEC株由来エンド-ポリガラクツロナーゼ、ペクチンエステラーゼ、ペクチンリアーゼ、及び、非還元エンドα-L-アラビノフラノシダーゼ活性を有する食品用酵素の安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年7月22日
分類1 化学物質
分類2 食品添加物
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月22日、Aspergillus niger PEC株由来エンド-ポリガラクツロナーゼ、ペクチンエステラーゼ、ペクチンリアーゼ、及び、非還元エンドα-L-アラビノフラノシダーゼ活性を有する食品用酵素の安全性評価に関する科学的意見書を公表した(5月19日採択、PDF版17ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7376)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素は、4種の酵素活性(エンド-ポリガラクツロナーゼ((1→4)-α-D-ガラクツロナン グリカノヒドラーゼ(エンド-クリービング); 3.2.1.15)、ペクチンエステラーゼ(ペクチン ペクチルヒドラーゼ; 3.1.1.11)、ペクチンリアーゼ((1→4)-6-O-メチルα-D-ガラクツロナンリアーゼ; 4. 2.2.2.10)、非還元エンドα-L-アラビノフラノシダーゼ(α-L-アラビノフラノシド 非還元エンドα-L-アラビノフラノシダーゼ; 3.2.1.55))を有すると言明されており、DSM Food Specialties B.V.により、非遺伝子組換えAspergillus niger PEC株を用いて産生される。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しない。
 当該食品用酵素は、ブドウ以外の果実からのアルコール飲料製造工程、果汁製造用の果実及び野菜加工工程、ワイン及びワインビネガー製造工程に使用することが意図されている。
 欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.25 mg総有機固形物(TOS)/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験からは安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価され、EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である204 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、この値を推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは低くとも800であった。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、数件の一致が検出された。一致したアレルゲンは、トウモロコシ(Zea mays)やオリーブ(Olea europaea)等を含む異なる植物種の花粉アレルゲン12種であり、全て呼吸器アレルゲンとして知られている。加えて、既知の経口アレルゲンであるパパイヤ(Carica papaya)由来の成熟誘導エンド-ポリガラクツロナーゼ2との一致1件も検出された。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されないと判断する。中でも、数種の花粉アレルゲン及びパパイヤアレルゲンに感作された摂取者ではそのリスクは高まると判断される。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、意図された使用条件下において、本食品用酵素は安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7376
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