食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05850770149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、リスク評価における人工知能(AI)に関するテーマ(コンセプト)ペーパーをテクニカルレポートとして公表
資料日付 2022年5月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月31日、リスク評価における人工知能(AI)に関するテーマ(コンセプト)ペーパー(※訳注)をテクニカルレポート(2020年10月16日承認、8ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2022.e200501)として公表した。概要は以下のとおり。
1. ビジョン
2. 範囲と目的
・ エビデンスマネジメントは、エビデンスに基づくリスク評価の中核を構成する。これは、異なる情報源から報告された様々な種類の研究及び代替的アプローチを通じて生成された様々なエビデンスの流れを収集する構造化されたプロセスである。これは、明確に定義された段階を経て、明確かつ文書化されたプロセスに従う。このプロセスは、問題定式化に始まり、データ抽出、エビデンス評価、エビデンス合成、及び最終的にエビデンスの統合という段階が続く。これらの連続した段階は、目的に合致した透明性の高いリスク評価を提供する。エビデンスマネジメントは、考察可能なエビデンスの量が、エビデンスへのアクセス性及びプロセスの様々な段階を経るために利用可能なリソースの両方で制約されるリソースを要するプロセスである。機械学習等のAIアプローチは、様々な段階でのエビデンスマネジメントプロセスを支援する上で非常に大きな可能性を持ち、エビデンス群(body of evidence)を強化し、(欧州議会及び理事会規則(EU) 2019/1381第32条d項に定める)検証試験を開始する必要性を低減する可能性がある。検証試験が必要な場合、AIアプローチは、検証試験により生成された新たなエビデンスの統合を促進する。
・ EFSAは、オーダーメイドの信頼できる最新のエビデンス群を構築するため、AIを定期的に使用し、全体的かつシステム志向の方法でこれらのエビデンス群を探求する。エビデンス収集のペースが極めて速いことを考慮し、EFSAは、特に非線形反応の相互作用の問題に対応し、非常に多様だが関連性がある(ビッグ)データを扱う上で、AIアプローチの適用が不可欠であると考える。多くの要因の相互作用を理解することは、AIに基づくシステムの一貫性を確保するための重要な目的である。
・ AIには強いエネルギーをもつ影響力がある。AIの開発は、ストレージと情報管理システムの持続可能な開発を包含し、それを目標とすべきだが、技術コミュニティの現状はこの目標からほど遠いところにある。
・ AIは、作業の負荷を低減し、より多くのエビデンスを収集・分析し、リスク評価の質を高める。
・ AIの流れにおける公式の活動は、EFSAにおいて2019年1月、「AIの実装におけるEUレベルでの協力」プロジェクトをもって開始した。EFSAが導くユースケース(use case)は、体系的レビュー(より具体的には科学文を献から得られるエビデンス)の自動化に焦点を置く。その範囲は、あり得るエビデンスの流れの全範囲とリスク評価プロセスにおけるその管理である。
3. 機会(省略)
4. 協力
・ 現状と将来
 AIの流れにおける公式の活動は、EFSAにおいて2019年、「AIの実装におけるEUレベルでの協力」プロジェクトを持って開始した。2019年におけるプロジェクトの主な目標は、欧州議会の環境・公衆衛生・食品安全委員会(ENVI)の機関(欧州化学品庁(ECHA)、欧州医薬品庁(EMA)、欧州環境機関(EEA)、欧州疾病予防管理センター(ECDC))、他の機関(欧州連合諸機関翻訳センター(CDT)、欧州イノベーション・技術機構(EIT)、欧州知的財産庁(EUIPO))、及び他のEUの機関(共同研究センター(JRC)、情報科学総局(DG DIGIT)及びコミュニケーションネットワーク・コンテンツ技術総局(DG Connect))と連携し、2020年にはEU加盟国との連携を行ってきた。
 進行中のプロジェクトは、AIトレンドアナリシス、AI成熟度評価(maturity assessment)及びAIロードマップの提供を終え、AI成熟度評価で強調されたギャップを埋め、AIロードマップで優先されたユースケースを実装し、今後の活動の重要な要素を提供する。
・ EU機関との連携:(省略)
5. EFSA及びパートナーへの影響
・ 世界の重要な戦略部門の一つにおいて、EFSAを他のEU機関及び国際機関の間の主要なパートナーとして位置づける。これにより、EFSAが適切な存在であり続けること、さらに卓越した存在であり続けることを可能になる。AIはすでに市民が毎日使用しており、個人生活と職業生活の両方を容易にしている。AIはまた、持続可能な医療から気候変動まで、重要な社会的課題を解決することができる。明らかに、テクノロジーは産業と社会のデジタル化を通して経済成長の重要な推進力になりつつある。
・ データは、AI適用の核心である。意思決定を支援し、アドバイスを行うため情報を取り込み処理するためにリソースが費やされている労力は、如何なる種のものであれ、AIへの置き換えが可能である。さらに進んだ意思決定を行い、それを支援する情報処理がEFSA及び他機関の中核の仕事である。したがって、EFSAの活動に対するAIの影響は大きい。
(※訳注) EFSAの行動指針の策定を支援することを目的として作成された文書
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200501
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