食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05840580344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、アレルゲンの参照用量に関する意見書(科学委員会意見書24-2017の更新)を公表
資料日付 2022年4月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は4月29日、アレルゲンの参照用量に関する意見書(科学委員会意見書24-2017の更新)を公表した。概要は以下のとおり。
 科学委員会は、同委員会が2017年にアレルゲンについて提案した参照用量を自ら更新することを決定した。これは、規則(EU)1169/2011に記載されている甲殻類、卵、魚、ピーナッツ、ダイズ、乳、セロリ、マスタード、ゴマ、ルピナス、軟体動物、特定の木の実のアレルゲンの参照用量に関わるものである。
・結論及び勧告
 科学委員会は、FAO(国際連合食糧農業機関)/WHO(世界保健機関)が推奨する参照用量を適用することを勧告する。これらの参照用量は、FAO/WHOの専門家諮問グループにより、世界的見地から重要度が高いと見なされた8種類のアレルゲンについて決定された。これは、グルテンを含む穀物(小麦、ライ麦、大麦及びその近縁種等)、甲殻類、卵、魚、乳、ピーナッツ、ゴマ、特定の木の実 (アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、ピーカン、ピスタチオ、クルミ)に関するものである。規則(EU)1169/2011によって表示が義務付けられているその他のアレルゲンについては、科学委員会は参照用量を設定するために、FAO/WHO諮問グループと同じアプローチに従う。すなわち、
1. アレルギー体質の集団の5 %に理論上反応を引き起こす最小の平均発現用量、すなわち誘発用量ED05値を選択する。
2. ED05の値を有効数字1桁に丸める。
3. ED05値が非常に近い食品について、それらのED05値を一つの参照用量に統合し、必要であれば端数を切り捨てる。
 以下の参照用量はリスク評価のために科学委員会によって提案されたものである。
アレルゲンを含む食品  提案された参照用量(食品由来のアレルゲンたん白質量 mg)
・卵 2
・乳 2
・セロリ 1
・マスタード 1
・ピーナッツ 2
・ヘーゼルナッツ 3
・アーモンド、カシューナッツ、ピーカン、ピスタチオ、クルミ、ブラジルナッツ、マカダミアナッツ 1
・ルピナス 5
・ゴマ 2
・甲殻類 200
・軟体動物 200
・魚 5
・ダイズ 5
・小麦(及びグルテンを含むあらゆる穀物) 5
 感受性の高い人に対する食品中のアレルゲンの存在に関するリスクを評価するために、実際には通常、検出されたアレルゲン濃度に一人前の分量を乗じて得られた値を参照用量と比較する。
 グルテンを含む穀物に関しては、穀物アレルギーとグルテン不耐性を区別する必要があることに留意する。施行規則(EU)828/2014に従って、最大グルテン含有量が20 mg/kg及び100 mg/kgの製品にそれぞれ「グルテンフリー(gluten-free)」及び「低グルテン(very low gluten)」という記載を表示することができる。しかし、規則(EU)1169/2011により、グルテンを含む穀物を製品の原材料として使用する場合には、その表示が常に義務付けられている。これらの穀物にアレルギーを起こす消費者を保護するために、科学委員会は、当該リスクの評価のために参照用量を適用することを提案する。
 当該意見書で提示された情報は、食品中のアレルゲンの存在が原因で生じうるリスクの管理の一環をなしている。ラベルに明示されていないアレルゲンの潜在的な存在の管理とは別に、食品に原材料として添加されたアレルゲンは、製品レシピの一部であり、ラベルに表示することが法律で義務付けられているため、提案された参照用量は原則として食品に原材料として添加されたアレルゲンを対象としない。提案された参照用量は、製品が特定のアレルゲンを「含まない」と主張する根拠として使用されるべきではない。さらに、交差汚染によりアレルゲンが散発的に存在する可能性がある場合には、アレルゲンの予防的管理システムにより、予防のための表示(PAL)の使用を最小限に抑えるべきであろう。このような表示の使用は、HACCP(危害要因分析重要管理点)システムという背景で説明され、適用される製造工程に基づく実際のリスクに常に関連づけて考えられるべきであろう。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
URL https://www.favv-afsca.be/comitescientifique/avis/2022/_documents/Avis08-2022_SciCom2021-22_Dosedereferenceallergenes.pdf
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