食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05820040149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ミツバチに用いる飼料中のヒドロキシメチルフルフラールの存在に関連する動物衛生に対するリスク評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年4月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月20日、ミツバチに用いる飼料中のヒドロキシメチルフルフラール(hydroxymethylfurfural (HMF))の存在に関連する動物衛生に対するリスク評価に関する科学的意見書(2022年3月15日採択、101ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7227)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会はEFSAに対して、ミツバチの飼料中のHMFの存在に関連する動物衛生に対するリスクを評価するよう要請した。HMFは特定の糖類の分解生成物であり、ハチの飼料中に存在する可能性がある。ハチにおけるHMFの急性毒性は低いが、慢性ばく露では死亡率の増加を引き起こす。
 20日間試験において観察された死亡率からHMF 1.16 μg/ハチ/日のBMDL10が計算され、毒性データがない、あるいは毒性データが不十分な幼虫、雄バチ及び女王バチにおける死亡率も含むリファレンスポイント(reference point)として設定された。冬季のハチ(winter bees)は夏季のハチ(summer bees)よりかなり長い寿命があり、HMFは明らかに時間の経過が毒性を強化する(time-reinforced toxicity:TRT)特性を示す。したがって、外挿に基づき、50日、90日及び180日間のばく露期間に対して各々HMF 0.21~3.1 μg/ハチ/日、HMF 0.091~1.1 μg/ハチ/日及びHMF 0.019~0.35 μg/ハチ/日の?リファレンスポイント区間(reference point interval)が計算された。
 欧州連合(EU)加盟国からのミツバチの飼料中のHMSの濃度の分析データが総計219件、産業界からのデータが88件利用可能であった。働きバチ及び幼虫の推定ばく露量は、各々HMF 0.1~0.48 μg/日、
HMF 0.1~0.51 μg/日であった。それらの数値は、HMF 1.16 μg/ハチ/日のBMDL10をかなり下回り、したがって懸念は特定されなかった。しかしながら、TRTを考慮する場合、ばく露量が、設定されたリファレンスポイント区間を下回る確率は、ばく露期間によって「非常に考えにくい(extremely unlikely)」~「ほぼ確実(almost certain)」と評価された。ミツバチがHMFに汚染されたハチの飼料に数か月間ばく露された場合にミツバチへの懸念が特定された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7227
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