食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05820020105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、ジュース中の鉛の措置基準に関する業界向けガイダンス案を公表
資料日付 2022年4月27日
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概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は4月27日、ジュース中の鉛の措置基準(action level)に関する業界向けガイダンス案を公表した。概要は以下のとおり。
 FDAは、ストレート(single-strength)(そのままの状態で飲める(ready to drink))りんご果汁や、その他のストレート果汁及び混合果汁で、鉛の措置基準を示す業界向けガイダンス案を公表した。これらの措置基準案は、食品由来のヒ素、鉛、カドミウム、水銀へのばく露を低減し、行動計画「ゼロにより近づける(Closer to Zero)」におけるFDAの目標に向かって前進するためのFDAのより広範な取り組みを裏付けている。連邦政府関係機関との協力を通じて政府の取り組みの全体をとらえ、他のステークホルダーの関与とともに、FDAの規制措置は、乳幼児における有害元素へのばく露を低減することに永続的な影響を与えると考えている。
「ジュース中の鉛の措置基準:業界向けガイダンス案」と題する当該ガイダンスは、りんごジュース中の鉛について10 ppbの措置基準を提示する。これは、他のジュースの鉛の措置基準20 ppbよりも低く、なぜなら、幼児が最も一般的に摂取するジュースとして、りんごジュースは他のジュースよりも潜在的な鉛ばく露の大きな割合を占める可能性があるからである。知的発達障害等、発達中の脳への影響を含む、深刻な健康影響に関連しているため、 FDAは、鉛ばく露の低減を優先している。
 「ゼロにより近づける」行動計画により、FDAは、暫定参照レベル(IRLs)を特定し、措置基準の作成に情報を提供するために、それらを主要な要素の一つとして検討することを約束した。IRLは、食品全体の個々の元素へのばく露量が特定の健康影響をもたらす可能性があるかどうかを判断するためにFDAが使用する可能性のある、食品からのばく露の尺度である。ジュース中の鉛に関するFDAの措置基準案は、このアプローチを表しており、血中鉛レベルに対する食品中の鉛の寄与の尺度である鉛に関するFDAのIRLによって導出されている。また、ばく露及びリスク評価、検出及び定量化の機能、並びに達成可能性についても検討した。
 FDAは、リンゴジュースの鉛の10 ppb措置基準を設定すると、小児のリンゴジュース由来の鉛へのばく露が46 %減少する可能性があると推定する。他の全ての果物及び野菜ジュースについて、20 ppbの措置基準を設定すると、小児のこれらのジュース由来の鉛へのばく露が19 %減少すると推定されている。
 FDAは、自身の規則に従って措置基準を公表し、FDAが特定の食品を「混入による不良品」(adulterated)であると見なす可能性がある汚染物質のレベルについて業界に通知する。環境の鉛は植物や動物に吸収される可能性があるため、またそれは他の元素と同様に、時間の経過とともに消えることはないため、食物供給から完全に鉛を除去することはできない。措置基準は、有毒あるいは有害な物質の不可避性に基づいて設定されており、回避可能な場合の、許容レベルの汚染を表していない。 FDAの執行措置をもたらすかどうかを決定する際に、他の要因に加えて、措置基準を考慮する意向である。
 歴史的に、措置基準は、特定の食品の有害元素のレベルをさらに低下させるための措置の実行を促進してきた。ほとんどのジュースは、措置基準案を下回る低レベルの鉛を有している。したがって、これはジュース由来の鉛ばく露を低減する上で最大の影響を与える、措置基準案よりも高いレベルのジュースにおける鉛レベルの低減である。
 FDAは、ヒ素、カドミウム、水銀の暫定参照レベルを特定するための作業を続けており、今年後半には、乳幼児向け食品中の鉛の措置基準に関する業界向けガイダンス案を提供することを予定している。また、りんごジュース中の無機ヒ素の措置基準に関する最終ガイダンスの公表に向けて引き続き取り組んでいる。
 当該ガイダンス案(7ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/media/157949/download
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-draft-guidance-industry-action-levels-lead-juice
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