食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05750060316
タイトル ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)、セレンを含有する食品の分類に関する意見書を公表
資料日付 2021年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)は12月22日、セレンを含有する食品の分類に関する意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 セレンを含有する製品は、カテゴリーや用途によって、医薬品、食品サプリメント、特定医療目的用食品(栄養バランスの取れた食事:LBMZ)、及び強化食品として販売されている。
 セレンを含有する医薬品は、栄養を介した手段では改善できないことが証明されたセレン欠乏症の治療に使用される。このような医薬品は、70 μg超の用量が処方される処方薬である。食品サプリメントは、通常の食事を補完することを意図して使用される。LBMZは、医学的観点から(高栄養価の)栄養が必要とされる患者の食事管理の一環として使用される。
 BVLの「物質の分類に関する合同専門家委員会」は、現時点で、ドイツの成人における食事由来のセレン摂取量を30~50 μg/日と推定する。この値は、ドイツ、オーストリア及びスイスの栄養専門家協会及び欧州食品安全機関(EFSA)が推奨する摂取量である60~70 μg/日を下回る。しかし、ドイツでは、通常の食事由来のセレン供給量が不十分であることが関連するセレン欠乏症はない。
 したがって、同委員会は、1日当たり最大50 μgのセレン摂取量で、栄養又は生理学上の効果が期待できると考える。これは、食事経由のセレン摂取量が非常に少ない場合でも適切なセレン供給を維持するのに十分な量である。
 1日当たりの用量が50 μgを超えるサプリメントに関しては、同委員会は、科学的観点から、栄養上の追加の便益はないと考える。
 同委員会は、セレンを含有する食品に関する安全性評価の基準として、EFSAのUL(許容上限摂取量)である300 μg/日を用いている。同委員会は、一般的な食事ではこの量を超過する可能性があり、毒性学的な関連性のある範囲に達する場合があると考える。
 このことに鑑み、同委員会は、高用量のセレン含有食品サプリメントについて、安全ではない食品として評価を行うことを検討している。
 10歳未満の小児においては、成人に投与することを意図した食品サプリメントを補給された場合は、小児に特化したULを超過する可能性がある。したがって、同委員会は、該当する製品の表示に、小児による摂取には適さない旨の注意書きを追加することを推奨する。
 セレンを含有する食品サプリメント及び医薬品においては、1日当たりの用量は部分的に同じスケールである。このような境界領域にある製品を区分するために、判例法において、いわゆる「重要性の閾値」の基準が策定された。
 通常の食事経由のセレン摂取量が多いことから、ULを超える範囲に達した場合に当該閾値を超過すると考えられる。したがって、同委員会によれば、セレンを含有する食品サプリメントの市場性に関する実践的な判断を行うために、セレンに関してこのような重要性の閾値を定義し使用することが可能なのかは異論の余地がある。既に、食品サプリメントの市場性は、安全上の懸念を理由に疑問視されているのである。
 セレンの用量が、適切なセレン量の吸収を可能とする通常の食事経由セレン摂取量と比べて少ないサプリメントは、機能を持つ医薬品に分類することはできない。
 詳細(ドイツ語、29ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.bvl.bund.de/SharedDocs/Downloads/01_Lebensmittel/expertenkommission/Stellungnahme_selenhaltige_Produkte.pdf?__blob=publicationFile&v=4
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
情報源(報道) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
URL https://www.bvl.bund.de/SharedDocs/Fachmeldungen/01_lebensmittel/2021/2021_12_22-Einstufung-Selen-LM.html
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