食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05660680348
タイトル フィリピン農業省稲研究所(DA-PhilRice)、同省植物産業局(DA-BPI)によるGR2Eゴールデンライスの商業栽培認可を発表
資料日付 2021年7月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フィリピン農業省稲研究所(DA-PhilRice)は7月21日、同省植物産業局(DA-BPI)がGR2Eゴールデンライスの商業栽培を認可したことを発表した。
 2018年、ゴールデンライスはオーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(2018年2月22日)、カナダ保健省(2018年3月16日)、米国食品医薬品局(FDA)(2018年5月24日)の主要な3つの規制機関から連続して、食品安全性に関する肯定的な評価を受けており、これらの評価申請で提示されたデータは、ゴールデンライスに由来する食品及び、または家畜動物飼料は、従来のコメ品種に由来する食品や飼料と同様に安全で栄養価が高いという結論を裏付けている。
 フィリピンのバイオテクノロジー規制制度は、2016年に改訂された省合同通達(Joint Department Circular:JDC) No.1シリーズによって管理され、食品や飼料として直接使用あるいは加工への使用(FFP)、圃場試験、商業栽培の3つの規制審査プロセスで構成されている。
 2019年12月18日、フィリピンでGR2Eゴールデンライスの、食品や飼料として直接使用あるいは加工への使用を承認するFFP許可証が、DA-BPIによって発行されたという公式通知がマニラ公報に掲載された。
 2019年5月20日にはDA-BPIから圃場試験のバイオセーフティ許可証が出ていた。ヌエバ・エシハ州ムニョスとイサベラ州サン・マテオのDA-PhilRiceステーションで実施された圃場試験は、2019年10月に完了した。
 そして2021年7月21日に、ゴールデンライスの商業栽培のためのバイオセーフティ許可証が、DA-BPIから発行された。
 7月21日発行の許可証は以下URLにて閲覧可能。
http://biotech.da.gov.ph/upload/BiosafetyPermit_GR2E_Prop.pdf
(※訳注)
 世界保健機構(WHO)は、世界において1.9億人の未就学児及び1
,900万人の妊婦がビタミンA欠乏症(VAD)であると推定しており、VADによって年間50万人に上る子供が視力を失い、その半数はその後1年以内に死亡している。フィリピン科学技術省食品栄養研究所(DOST-FNRI)の2018年拡張国内栄養調査(Expanded National Nutrition Survey)によれば、フィリピンにおける5歳未満の子供のVAD罹患率は約17%、200万人が罹患しており、ゴールデンライスは、DA-PhilRiceが国際稲研究所(International Rice Research Institute(IRRI))と共同で実施した「より健康的なライス・プログラム」において、VADの抑制を目的として開発したビタミンA強化米である。炊飯したゴールデンライス1カップ分には、フィリピンでビタミンA不足のリスクが最も高いとされる生後6ヶ月から5歳までの子どもの推定平均ビタミンA必要量の30~50%を満たすのに十分なベータカロチンが含まれている(出所:DA-PhilRice「Vitamin A Dificiency」https://www.philrice.gov.ph/golden-rice/about-gr/および「News」https://www.philrice.gov.ph/filipinos-soon-to-plant-and-eat-golden-rice/)。
 また現在の動向として、ゴールデンライスはバングラデシュにおいて最終規制審査を受けているほか、IRRIの「より健康的なライス・プログラム」では鉄高含有・亜鉛高含有米(high iron and zinc rice(HIZR))の開発を行っており、世界の20億人以上が抱える複数の微量栄養素欠乏症に対応できる、ベータカロチン、鉄、亜鉛を含むスタック品種の販売を最終目標としている(出所:IRRI https://www.irri.org/news-and-events/news/philippines-becomes-first-country-approve-nutrient-enriched-golden-rice)。
地域 アジア
国・地方 フィリピン
情報源(公的機関) フィリピン農業省
情報源(報道) フィリピン農業省稲研究所(DA-PhilRice)
URL https://www.philrice.gov.ph/golden-rice/about-gr/
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。