食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05650560149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非定型スクレイピーの2年間の必須の強化モニタリングの分析に関する科学的報告書を公表
資料日付 2021年7月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月8日、非定型スクレイピーの2年間の必須の強化モニタリング(※訳注1)の分析に関する科学的報告書(45ページ、2021年6月14日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会はEFSAに対し、非定型スクレイピー(AS: Atypical Scrapie)の発生に係る2年間の強化モニタリングに関する科学的データ(2013年~2020年)が、ASの伝染性に関する何らかのエビデンスを提供するのか、またASの疫学に関する新たな知見をもたらしたかどうか見解を求めた。
 めん羊及び/又は山羊においてASの初発症例(Index case)(※訳注2)が発生した22か国で実施された強化モニタリング(20か国の742群(めん羊)、11か国の76群(山羊))に基づくアドホックなデータセットが分析された。山羊群では二次感染例(secondary case)は確認されなかったが、めん羊群では8か国の28群で35の二次感染例が確認された。算出された設定有病率(design prevalence)及びモデルシミュレーションの結果から、当該強化モニタリングによるASの検出能力は限られており、二次感染例のある国とない国の間では(二次感染例の検出能力に)差がなかったことが示された。回帰モデルでは、統計的には有意ではないが、非感染群(一般集団)における初発症例の有病率と比べ、感染群における二次感染例の有病率(サーベイランスストリームにより調整済み)が高いことが示された。群内での伝播のシミュレーションモデルを用いて、伝染性の(即ち自然条件下で動物間で伝播する)シナリオと非伝染性のシナリオを比較したところ、非伝染性のシナリオ(群内の各めん羊が生後1年目にASを発症する確率は同じというシナリオ)の方が、観察されたデータとの適合性が高かった。実施した分析に基づき、また不確実性及びデータの限界を考慮した結果、ASが自然条件下の動物間で伝播し得るという新たなエビデンスはないと結論付けられ、ASが伝染性の疾患ではなく非伝染性である可能性が高い(主観確率の範囲50~66%)と判断された。
 EUのAS感染群の強化モニタリングのデータに関する当該分析は、ASの既知の疫学的特徴のいくつかについて確認したが、大きな知識ギャップが未だ残ることも確認された。
(※訳注1)伝達性海綿状脳症(TSE)の予防、管理及び根絶に関する規則(EC)No 999/2001に基づく、非定型スクレイピー患畜が確認された群において必要とされる2年間の強化TSEモニタリングを指す。当該モニタリング期間は、ヒトの消費を意図してと畜される18か月齢超の全てのめん羊及び山羊、並びに18か月齢超の死亡あるいは殺処分される全てのめん羊及び山羊についてTSEの存在に関する検査が必要となる。
(※訳注2)過去に非感染として登録された群又は上述強化モニタリング下にない群において検出されたASの初発症例のこと。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6686
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