食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05650470160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、消費者が食品を消費期限(used-by)当日に冷凍することの影響に関する調査研究結果を公表
資料日付 2021年7月5日
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概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は7月5日、消費者が食品を消費期限(used-by)当日に冷凍することの影響に関する調査研究結果を公表した。概要は以下のとおり。
 現在のFSAのガイダンスによれば、消費者が予め包装された食品を冷凍する場合、消費期限当日まで可能であり、食品が一旦解凍された後は、24時間以内に消費しなければならない。FSAの微生物学チームは、食品を消費期限前日に冷凍した場合と比べ、消費期限当日に冷凍した場合にリスクが高まるかについて理解するために必要なレビュー素案を準備した。当該レビューは、食品の保存可能期間(shelf-life)がどのように決まるのか、また、冷凍、解凍及び冷蔵が一般的な食品由来病原体に与える影響に焦点を当てている。
 英国では、食品事業者は、安全と考えられる保存可能期間を設定する責任がある。同期間の設定に当たっては、実際は、消費習慣や、保存可能期間に影響する要因(食品の特性、食品加工技術、運搬、小売店及び家庭における食品保管温度、包装の種類など)を考慮しなければならない。
 一部の国では、保存可能期間に安全マージンを含めることが明確に推奨されている。英国では、保存可能期間を設定する際に安全マージンを含めることは義務付けられていない。規則に基づき、食品は消費期限当日に摂取しても安全でなければならない。
 英国の規則では、消費期限当日時点で、病原体は食品由来疾病を引き起こすのに十分なレベルで存在してはならないと定められている。消費期限当日に摂取しても食品が安全でなければならないことが理由である。これらの要件が満たされていることを前提として、当該レビューでは、消費者が行う「冷凍、解凍、その後24時間の冷蔵保管」というプロセスに由来するリスクを考慮している。当該プロセスは、病原体の量が増えるリスクを高める可能性がある。当該レビューからは、冷凍及び解凍による影響は必ずしも十分に理解されているとは言えないものの、一部の病原体が冷蔵保管中に増殖することは可能性としてあることが明らかになった。このリスクは、特に非加熱喫食用(ready-to-eat:RTE)食品に関連する。非RTE食品は、解凍後に加熱調理することで病原体が除去される。
 全体として、消費者が食品を消費期限当日に冷凍した場合と消費期限前日に冷凍した場合とを比較した結果、リスクにおける有意な変化を示唆するエビデンスはほとんどなかった。更なる調査研究が必要な分野としては、解凍後にリステリア・モノサイトゲネスが増殖する可能性に関する研究が挙げられる。食品事業者が保存可能期間及び安全マージンの幅をどのように決めるのかに関する更なる情報も貴重となる。
 当該レビュー「消費者が食品を消費期限当日に冷凍することの影響」(2020年8月~2021年4月)(77ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/the-effects-of-consumer-freezing-of-food-on-its-use-by-date.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL https://www.food.gov.uk/research/research-projects/the-effects-of-consumer-freezing-of-food-on-its-use-by-date
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