食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05590400475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)と共にしいたけを十分加熱して摂取するように再度の注意喚起
資料日付 2021年4月9日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月9日、競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)と共にしいたけを十分加熱して摂取するように注意喚起した。
 アジア原産のしいたけ(Lentinula edodes)はマッシュルームに次いで世界でもっとも摂取されているきのこである。数年前から欧州で販売されるようになり、現在フランスで栽培、生産されている。しいたけを生で、又は加熱不十分なまま摂取すると、全身に(ムチでうたれた(flagellate)ような皮疹が出現する)シイタケ皮膚炎を引き起こし、強いかゆみを生じる。ANSESとDGCCRFは、これらの中毒を避けるために、消費者と外食産業関係者に対して、生、乾燥、粉末にかかわらずしいたけを摂取する場合は中心部まで加熱することの重要性を喚起した。
 しいたけは従来加熱調理されるが、数年前からしいたけが生で摂取されるようになった。しかし、生、又は加熱不十分なしいたけを摂取すると非常に特殊な皮膚の中毒であるシイタケ皮膚炎を引き起こす。具体的には全身及び顔に発症し、強いかゆみを生じ3週間持続する可能性がある。症状は摂取数時間から数日後に出現し、再び摂取すると再発生する可能性がある。しいたけの摂取量も発症及び持続期間に影響すると考えられる。しいたけに含まれ加熱調理すると分解されるレンチナンが中毒の原因である。
 2015年、ANSESと中毒管理センター(CAP)から中毒リスクへの警告が発出された。しかし皮膚症状を引き起こす中毒は登録され続けている。ANSESは健康監視業務の一環で、CAPには2015年以降毎年11~15例の皮膚症状を引き起こす中毒が登録されていることを指摘した。しかしながら、皮膚炎の症例(理解の進んでいない疾病で、日光にさらされた後に発生する皮膚反応である光線過敏性皮膚炎と混同される場合がある)としいたけの摂取との関連は、摂取者又は医師に認識されるとは限らず、登録件数は実際の件数より少ない可能性がある。
 中毒のリスクを抑えるためにDGCCRF、ANSES、CAPは、しいたけは中心部まで加熱調理していない場合は摂取しないことが必須であると喚起する。中華鍋での素早い調理は有毒物質の分解には不十分な可能性があり、このような調理をするレストランでのしいたけの摂取後の複数の症状発生事例が確認されている。
 更に全般的には、DGCCRF、ANSES、CAPは、ANSESのウェブサイトで入手可能なANSESの2017年4月の意見書で公表した食用きのこのリストを参照することを推奨する。リストには、一部のきのこの準備及び/又は加熱調理する際の食用条件及び注意事項に関して記載されている。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/intoxication-par-champignons-shiitake-l%E2%80%99anses-et-la-dgccrf-rappellent-l%E2%80%99importance-de-bien
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