食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05540430149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、生鮮魚介類の輸送における「スーパーチリング(superchilling)」と呼ばれる技術の使用に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年1月28日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月28日、生鮮魚介類の輸送における「スーパーチリング(superchilling)」と呼ばれる技術の使用に関する科学的意見書(156ページ、2020年12月10日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 スーパーチリングは、魚の温度を、その魚の凍結開始温度とそれよりも約1~2℃低い温度の間まで低下させることを意味する。氷なしで箱詰めされたスーパーチリング処理済み生鮮魚介類(SFFP: Superchilled Fresh Fishery Products)と現在認可されている手法で氷とともに箱詰めされた生鮮魚介類(CFFP: Conventional Fresh Fishery Products)の温度について、同じ陸上保管及び/又は輸送条件下で比較を行った。
 熱伝達モデルが開発され、どのようなSFFPの初期構成(即ち最初のスーパーチリングの程度)が、保管/輸送のどの時点でも、その魚体温度がCFFPよりも低い又は同等となるかを特定するためのツールとして利用可能となった。SFFPの魚体マトリクス中の氷結部分がCFFPにおいて魚体毎に添加される氷の割合と同等或いはそれより多くなる状態になる、最小限のスーパーチリング処理は、99-100%の確実性(ほぼ確実)でSFFPの魚体温度及び関連ハザードの増加を、CFFPの場合と同等又はそれ以下にすると見込まれる。実際には、スーパーチリングの程度は、スーパーチリング後の魚体温度とその凍結開始温度を用いて推定することができるが、不確実性を伴う。当該ツールは「設計による安全性(safety-by-design)」アプローチの一部として活用することができ、その結果の信頼性は入力データの精度に依存する。
 一度冷凍された魚が「スーパーチリング処理された(superchilled)」として市販されているかどうかを判別可能な方法について、特に様々な魚種への適用性、様々な温度で冷凍された魚から生鮮魚を判別する能力、スタンドアロンな方法としての利用性、使いやすさ及び分類性能に基づいて評価が行われた。「目的に適う(fit for purpose)」と判断された方法は、Hydroxyacyl-coenzyme A dehydrogenase(HADH)検査、α-グルコシダーゼ検査、組織学的手法、紫外-可視-近赤外(UV-VIS/NIR)分光法、ハイパースペクトルイメージング法である。これらの方法は、閾値や分類アルゴリズムの設定などの標準化により、実用的なルーチン検査を提供するために役立つ。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6378
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