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資料管理ID syu05540370184
タイトル ノルウェー自然研究所(NINA)、トナカイが角をかじる習性と鹿慢性消耗病(CWD)との関連性に関する記事を紹介
資料日付 2021年1月25日
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概要(記事)  ノルウェー自然研究所(NINA)は1月25日、トナカイが角をかじる習性と鹿慢性消耗病(CWD)との関連性に関する記事を紹介した。
1.概要
 CWDは、米国及びカナダのシカ科動物の間で発生していることが分かっている疾病である。今般公表された実験結果からは、ノルウェーのCWDの感染因子は北米のCWDの感染因子とは幾分異なることが示された。ノルウェーのCWD(感染性を有するもの)の起源はまだ分かっていない。
 野性のトナカイの間で枝角をかじり合う習性が観察されたことに関連し、新説「枝角をかじる習性は野生のトナカイのCWD集団発生を説明できるか?」がforskning.no(訳注:オスロを拠点とするオンライン新聞。NPOが運営している)に公表された。
 トナカイの雌は、自己防衛及び牧草地獲得のために枝角を使う。枝角はトナカイにとって重要な機能を有する。したがって、頭部に生えている状態の枝角をかじるトナカイのことがNordfjella地域から報告されたことは研究者たちにとって驚きであった。
 2018年、Nordfjella地域の野生のトナカイの群を根絶する際に行われた広範なモニタリングの結果、雌の90%超の枝角は極度にかじり取られた状態であった。研究チームによれば、枝角をかじる現象は、CWDが発生したと考えられる時期に増加している可能性が示された。
2.記事より抜粋
 枝角は全てのシカ科動物にあるが、雌にも枝角があるのはトナカイだけである。
 トナカイが抜け落ちた枝角をかじる現象は、科学論文の中ではよく知られている。これは通常ミネラルの欠乏が関連していると考えられるが、現時点で、Nordfjellaのトナカイが枝角をかじる理由の根拠としての記録はない。
 記事では、「枝角のカニバリズムが伝染性のCWDの起源となったかについては、さらに多くの研究が必要となる。現時点ではこれはもっともらしい仮説の1つに過ぎない。いずれにしても人目を引く考えであり、驚くほど奇妙な現象である」と結んでいる。
 当該研究はScientific Reports(2020
, 10:22168)で報告されており、以下のURLから入手可能。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-79050-2
 当該記事全文(ノルウェー語)は以下のURLから入手可能。
https://forskersonen.no/dyresykdommer-hjernen-meninger/kan-gevir-kannibalisme-forklare-utbrudd-av-skrantesyke-blant-villrein/1802371
地域 欧州
国・地方 ノルウェー
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) ノルウェー自然研究所(NINA)
URL https://www.hjortevilt.no/kan-gevirgnaging-forklare-skrantesjuke/
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