食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05540010149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、無機ヒ素への慢性の食事由来ばく露量に関する科学的報告書を公表
資料日付 2021年1月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月29日、無機ヒ素への慢性の食事由来ばく露量に関する科学的報告書(2020年12月14日承認、50ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2021.6380)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からEFSAへの公式な要請を受けて、EFSAは欧州集団における無機ヒ素(iAs)に対する慢性食事由来ばく露量を評価した。無機ヒ素に関する全部で13
,608件の分析結果が今回の評価において検討された(飲料水に対応する結果7
,623件、異なる種類の食品に対応する結果5
,985件)。検体は2013年から2018年の間に欧州全域から収集された。
 食事由来の推定ばく露量の最大の平均値は、lower bound (LB)では幼児における0.3μg/kg体重/日であり、upper bound(UB)では乳児及び幼児における0.61μg/kg体重/日であった。95パーセンタイルでは、推定ばく露量の最大値(LB、UB)はそれぞれ0.58μg/kg体重/日、1.20μg/kg体重/日であった。概して、UBの推定ばく露量はLBの推定ばく露量より2~3倍高かった。食事由来の推定ばく露量の平均値(LB)は、全体として2009年にEFSAの「フードチェーンにおける汚染物に関する科学パネル」(CONTAMパネル)により設定された0.3~8μg/kg体重/日のBMDL01の範囲を下回った。しかしながら、95パーセンタイルの食事由来ばく露量(LB)に関して、乳児、幼児及び他の小児に関する推定ばく露量の最大値はBMDL01のこの範囲内にあった。
 異なる年齢層にわたって、無機ヒ素に対する食事由来ばく露量への主要な寄与食品はコメ、コメ製品、穀類及び穀類加工品(コメ以外)、並びに飲料水であった。様々なばく露量シナリオ(コメを使用した調製乳等)は、平均及び高摂取者における食事由来の推定ばく露量がBMDL01に近いか、その範囲内であることを示した。食事由来の推定ばく露量に関連する主要な不確実性は、左側打ち切りデータ(LBとUBとの差異)の扱い、特定の食品グループ中の無機ヒ素を含有する材料に関する情報不足(摂取量及び存在量)、及び無機ヒ素のレベルへの食品調製の影響に関連する。無機ヒ素への食事由来のばく露量の将来の評価を改善するために助言が行われた。それらの助言は主にデータ提供者に以下の点を要請することに焦点を置いている。
・毎年更新される化学物質の監視報告ガイダンス(2020年 EFSA)に規定されている要件に従って分析データを提出すること。
・様々なヒ素化合物に関する適切な感度及び抽出法を使用したバリデーションがとれた分析法を使用すること。
・食品中に存在する様々な種のヒ素への加工及び食品調製の影響を更に調査すること。
・特に、コメ及び(又は)コメ製品を高めに摂取し、無機ヒ素への食事由来ばく露量が高めの可能性がある特定の集団における摂取データの収集(セリアック病及び(又は)グルテン不耐性のある患者等)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6380
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