食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05520070462
タイトル カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA)、有効成分クロルピリホス(chlorpyrifos)に関する評価見直しの最終決定を公表
資料日付 2020年12月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA)は12月10日、有効成分クロルピリホスス(chlorpyrifos)に関する評価見直しの最終決定を公表した(環境評価)。概要は以下のとおり。
 クロルピリホスは非浸透性の有機リン系殺虫剤(B1グループ)に属し、非居住用途及びシリアル、穀物(コーン)、油糧種子、レンズ豆、ナッツ類、核果類、いちご、タバコ、芝及び野菜(葉茎菜類、アブラナ科植物、ウリ科植物、結実、根及び茎並びに葉柄)への使用が登録されている。また、ニレキクイムシの駆除を意図したニレへの使用などの森林用途、蚊の幼虫の防除を意図した静水への使用、蚊の駆除を意図した屋外用途、非居住用構造物(屋内外)に存在する害虫の駆除を意図した用途が登録されている。
 カナダにおけるクロルピリホスの評価見直しは進行中であり、同省は、複数のリスク軽減措置を長年にわたり実施してきた。
 2019年5月31日、同省は、クロルピリホスに関する最新の環境影響評価に基づく提案及びそれに関する意見募集を行った。その中で、ヒトの健康影響に関連する新たな論文が出されたとの情報提供を行った。これらの新しい論文は、様々な国のリスク評価機関が指摘するとおり、クロルピリホスに関する評価見直しに繋がる可能性がある。新たに公表された情報に基づき、同省は、ヒトの健康影響評価を更新し公表する予定である。
 同省は、意見募集の中で、懸念となる環境リスク(有益節足動物、鳥類、哺乳類及び全ての水生生物相に対するリスク)を理由に、クロルピリホスの大半の屋外用途の取り消しを提案した。一部の用途(静水:蚊の幼虫駆除を意図した臨時の溜池への使用など)は、表示の変更を義務付けることを条件に登録継続は許容されるとした。
 寄せられたコメント及び新たなデータ及び情報が反映された結果、環境影響評価の更新に繋がった。
 入手可能な現在の科学情報に関する評価結果に基づけば、環境上の必要なリスク軽減措置の実施を条件に許容されるクロルピリホスの用途は以下のとおりである(抜粋)。
・静水(蚊の幼虫駆除を意図した臨時の溜池)への使用
・蚊の駆除を意図した屋外用途
・ニレキクイムシ及びアメリカマツノキクイムシの駆除
 上記以外の屋外用途は、許容できることが示されていない環境影響を理由に取り消される。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA)
情報源(報道) カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA)
URL https://www.canada.ca/en/health-canada/services/consumer-product-safety/reports-publications/pesticides-pest-management/decisions-updates/reevaluation-decision/2020/chlorpyrifos.html
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