食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05480340184
タイトル ノルウェー国立獣医学研究所(NVI)、鹿慢性消耗病(CWD)に対する措置に関するFAQを公表
資料日付 2020年9月28日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  ノルウェー国立獣医学研究所(NVI)は9月28日、鹿慢性消耗病(CWD)に対する措置に関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。
 Hardangerviddaの野生のトナカイでCWDが検出されたことを受け、NVIはノルウェー食品安全庁(NFSA)に対し、専門的観点から、直ちに講じるべき対策に関して助言(※訳注)を行った。当該CWDは、Nordfjella Zone1以外の地域の野生のトナカイで初めて確認されたCWDである。
 NVIは、NFSAに対して行った助言に関し学術的な根拠を中心に、FAQ形式で解説している。
 助言は、NVIをはじめ、ノルウェー内外の関連する専門家が数十年にわたり積み重ねてきたプリオン病に関する包括的な知見に基づく。
 FAQは以下の全11問である。
Q1:Hardangervidda地域に関する即時的措置についての背景にある考え方は?(回答省略)
Q2:北米のシカのCWDはノルウェーの野生のトナカイのCWDと同じか?(回答省略)
Q3:NVIがNFSAに対して、群の個体数削減を直ちに行うべきと助言した理由は?なぜ、方針に関する助言の前に一時的に状況を見ることをしなかったのか?(回答省略)
Q4:NVIがNFSAに対して、緩衝ゾーンを設けるべきとの助言を行った理由は?(回答省略)
Q5:NVIは、HardangerviddaのCWDがどこに由来するのか分かるのか?(回答省略)
Q6:NVIは、Nordfjella Zone1及びHardangerviddaで確認されたCWDが感染性の型であると確実に言えるのか?
A6:ノルウェーの野生のトナカイ及び北米で確認されたCWDでは、プリオンは脳検体及びリンパ節検体の双方で検出されている。すなわち、プリオンは、末梢組織に広がり、増幅されて唾液、糞便及び尿中に排出されると考えられる。このことは、めん羊の定型スクレイピーで検出されるプリオンにも言えることであり、ノルウェーの野生のトナカイにおけるCWDも感染性であると考えられる。ヘラジカ及びシカの非定型CWDの場合、プリオンは中枢神経系でのみ検出されている。これは自然条件下では、感染性ではない可能性が高い。
Q7:Hardangerviddaで確認されたCWDが感染性であると考える理由は?(回答省略)
Q8:野生のトナカイで検出されたCWDと違い、ノルウェーのヘラジカで検出されたCWDは感染性がないということは何によって示されるのか?
A8:ノルウェー、スウェーデン及びフィンランドのヘラジカにおいて検出されたプリオンは、リンパ節ではなく中枢神経系で検出されている。脳組織中のプリオンの分布及びそのプリオンの構造は、野生のトナカイで検出されたもの及び北米由来のCWD症例のものとは異なる。動物の中でのプリオンの分布がこのように異なることは、感染性を考える上で重要な要素である。
Q9:めん羊のプリオン病及びシカ科動物のプリオン病は、異なる型や感染性があるという点で関連性があるのか?(回答省略)
Q10:めん羊のスクレイピーに対する感受性は多様であることが示されているが、北米及びノルウェーのシカ科動物においても、CWDに対する感受性は異なるのか?(回答省略)
Q11:NVIの専門的な助言は何を根拠とするのか?(回答省略)
(※訳注)9月16日付けで公表された「Hardangervidda地域の野生トナカイの即時の個体数削減」や「当該地域と他の地域の個体の接触やCWDプリオン伝播を避けるための緩衝ゾーンの設置」等のCWD拡大リスク軽減のための即時的措置に関する助言。
地域 欧州
国・地方 ノルウェー
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) ノルウェー国立獣医学研究所(NVI)
URL https://www.vetinst.no/nyheter/skrantesjuke-bakgrunn-for-radene-som-veterinaerinstituttet-har-gitt-mattilsynet-angaende-strakstiltak-pa-hardangervidda
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