食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05470430305
タイトル 欧州連合(EU)、全動物種に使用する飼料添加物としてのPantoea ananatis NITE BP-02525株を用いて生産されるL-シスチンの認可を公表
資料日付 2020年10月2日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州連合(EU)は10月2日、全動物種に使用する飼料添加物としてのPantoea ananatis NITE BP-02525株を用いて生産されるL-シスチン(L-cystine)の認可に関する欧州委員会施行規則(EU) 2020/1379を官報(PDF版5ページ)で公表した。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1831/2003は、動物栄養において使用する添加物の認可、並びにその根拠及び手続きを規定している。
 規則(EC) No 1831/2003第7条の規定に従って、全動物種に使用する飼料及び飲用水中の飼料添加物としてのPantoea ananatis NITE BP-02525株を用いて生産されるL-シスチン(以下当該L-シスチン)の認可申請書が提出された。申請は、添加物カテゴリーの「栄養添加物」、機能グループの「アミノ酸類、それらの塩及び類似化合物」、及び添加物カテゴリーの「官能的添加物」、機能グループの「香料化合物」として分類される、全動物種に使用される飼料添加物としての当該L-シスチンの認可に関する。
 欧州食品安全機関(EFSA)は2020年1月の意見書において、当該L-シスチンは提案された使用条件の下で、動物の衛生、消費者の健康又は環境に有害影響を及ぼさず、吸入時に軽微な刺激性を有すると結論付けた。したがって、欧州委員会はヒトの健康、特に当該添加物の使用者への有害影響を防止するために、適切な保護措置を講じるべきであると考える。EFSAは更に、当該L-シスチンの補給は含硫アミノ酸の必要量に配慮すべきであると述べた。したがって、表示規定を定めるべきである。EFSAは当該添加物は全動物種における含硫アミノ酸の必要量を満たすために有効と考えられ、当該L-シスチンの補給が反すう動物において十分に有効となるためには、第一胃内での分解に対して保護されなくてはならないと結論付けた。EFSAはその意見書において、飲用水を介しアミノ酸として当該L-シスチンを投与する場合、栄養バランスの不均衡の可能性に関する懸念を表明した。しかしながら、当該L-シスチンに関する最大含有量はEFSAから提案されていない。したがって、アミノ酸としての当該L-シスチンを含む飼料及び飲用水を補給する場合、全ての必須アミノ酸及び条件付き必須アミノ酸を含む飼料供給について考慮することが適切である。
 香料としての用途に関して、EFSAは推奨された用量で使用される場合、更なる有効性の証明は必要ないと述べる。香料化合物としてのL-シスチンの飲用水中での使用は認可されていない。香料化合物としてのL-シスチンが推奨された用量で懸念を引き起こすことは考えにくい。当該L-シスチンが飲用水中の香料として認可されていないからといって、水を介して給餌される配合飼料中にL-シスチンを使用できないわけではない。
 香料化合物としてのL-シスチンの正しい管理が可能となるよう制限及び条件を付すべきである。L-シスチンに関して、推奨含有量を当該添加物に表示すべきである。その含有量を超過した場合、プレミックスの表示に特定の情報が示されるべきである
 EFSAは販売後のモニタリングに関する特定の要件が必要であるとは考えていない。EFSAはリファレンスラボラトリーから提出された飼料中の当該飼料添加物の分析法に関する報告書についても検証した。
 当該L-シスチンの評価は規則(EC) No 1831/2003第5条に規定される認可の条件を満たしていることを示す。したがって、本規則付属書の規定に従って当該添加物の使用を認可すべきである。
以上の観点及び経過から、欧州委員会施行規則(EU) 2020/1379を採択する。
第1条
1. 本付属書に規定する当該L-シスチンは、添加物カテゴリーの「栄養添加物」、機能グループの「アミノ酸類、それらの塩及び類似化合物」に属しており、本付属書に規定する条件に従って動物栄養における飼料添加物として認可する。
2. 本付属書に規定する当該L-シスチンは、添加物カテゴリーの「官能的添加物」、機能グループの「香料化合物」に属しており、本付属書に規定する条件に従って動物栄養における飼料添加物として認可する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) -
URL https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32020R1379&from=EN
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。