食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05470390305
タイトル 欧州連合(EU)、全動物種用の飼料添加物としてのL-トリプトファンの認可を公表
資料日付 2020年10月2日
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分類2 -
概要(記事)  欧州連合(EU)は10月2日、全動物種用の飼料添加物としてのL-トリプトファンの認可に関する欧州委員会施行規則(EU) 2020/1372を官報(PDF版4ページ)で公表した。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1831/2003は、動物栄養において使用する添加物の認可並びにその根拠及び手続きを規定している。
 規則(EC) No 1831/2003第7条の規定に従って、大腸菌(Escherichia coli) CGMCC 7.267株、CGMCC 11674株又はKCCM10534株により産生されるL-トリプトファンの認可申請書が提出された。申請は、添加物カテゴリーの「栄養添加物」、機能グループの「アミノ酸類、それらの塩及び類似化合物」として分類される、全動物種用の飼料添加物としての当該L-トリプトファンの認可に関する。
 欧州食品安全機関(EFSA)は2019年2月、2020年1月、3月及び5月の意見書において、当該L-トリプトファンは提案された使用条件の下で、非反すう動物、消費者の安全又は環境に有害影響を及ぼさないと結論付けた。反すう動物に対して安全であるためには、当該L-トリプトファンは第一胃内での分解に対して保護されなくてはならない。EFSAは上述の大腸菌3株により産生されるL-トリプトファン中のエンドトキシン(endotoxin)レベルのため、当該添加物の使用者が吸入した場合にリスクがあり、E. coli CGMCC 11674株又はCGMCC 7.267株により生産されるL-トリプトファンが皮膚及び目の刺激性を有する、又は皮膚の感作性を有する可能性を排除できないと述べた。したがって、欧州委員会はヒトの健康、特に当該添加物の使用者への有害影響を予防するために、適切な予防措置を講じるべきであると考える。
 EFSAは上述の大腸菌3株により産生されるL-トリプトファンは、非反すう動物にとって必須アミノ酸トリプトファンの有効な供給源であると考えた。当該L-トリプトファンの補給が反すう動物において十分に有効であるためには、第一胃内での分解に対して保護されなくてはならない。EFSAは、飲用水を介し当該L-トリプトファンを投与する場合に、アミノ酸の栄養バランスが不均衡になる可能性について懸念を表明した。しかしながら、EFSAは当該L-トリプトファンの補給に関する最大含有量を提案していない。したがって、特に飲用水を介してアミノ酸として当該L-トリプトファンを補給する場合、全ての必須アミノ酸及び条件付き必須アミノ酸を含む飼料の供給を考慮するように、当該飼料添加物及びそれを含むプレミックスの表示に警告を付すことが適切である。EFSAは販売後のモニタリングに関する特定の要件が必要であるとは考えていない。EFSAはリファレンスラボラトリーから提出された飼料中の当該飼料添加物の分析法に関する報告書についても検証した。
 当該L-トリプトファンの評価は、規則(EC) No 1831/2003第5条に規定される認可の条件を満たしていることを示す。したがって、本規則付属書の規定に従って当該物質の使用を認可すべきである。
以上の経過及び観点から、欧州委員会施行規則(EU) 2020/1372を採択する。
第1条 本付属書に規定する物質は、添加物カテゴリーの「栄養添加物」、機能グループの「アミノ酸類、それらの塩及び類似化合物」に属するものであり、本付属書に規定する条件に従って動物栄養の添加物として認可する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) -
URL https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32020R1372&from=EN
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