食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05460520149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、2019年における新興リスクに関するEFSAの活動を公表
資料日付 2020年9月21日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月21日、2019年における新興リスクに関するEFSAの活動をテクニカルレポート(2020年8月17日承認、73ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2020.EN-1924)にて公表した。概要は以下のとおり。
 新興リスクに関するEFSAの活動の主な目的は、(1)新興リスクを特定するための活動を実行すること、(2)新興リスクの特定法(ERI)を開発し、改善すること、(3)特定された事案及びリスクに関して伝えることである。これらの活動の成果により、EFSAは将来のリスク評価の課題に備えることも可能となる。本レポートは、新興リスクの特定手順に携わる全てのグループの活動、2019年に特定された事案、開発中の方法論の説明、及び共同活動についてまとめている。
 新興リスクの特定活動に貢献するEFSAの知識ネットワークには、新興リスク情報交換ネットワーク(EREN)、新興リスクに関するステークホルダー検討会(StaDGER)、EFSAの科学ユニット・科学パネル・科学委員会、及びその作業グループが含まれる。2019年は合計で17件の潜在的な新興リスクが検討された。13件が新興リスクであると結論された(※訳注1)。潜在的な事案はハザード及び/又は特定されたドライバー(※訳注2)に従って分類された。食品安全における新興事案に関するドライバーとしての消費者行動の傾向の変化が、2019年に検討された事案の半数以上で特定された。
 これらの傾向をよりよく理解することは、EFSAが備えを改善する上で特に重要である。さらに、2019年には、ERENネットワークのメンバーは、独自のホライズン・スキャニング(※訳注3)活動によって特定された合計28のシグナル/潜在的な新興事案を発表し議論した。様々な加盟国の代表者は、より良い特性決定のために使用可能な追加情報を収集することを目的として、シグナルの特定に関する作業を共有した。知識を収集し共有するためのより効果的な方法を実施する必要がある。2019年のERI活動の主な特徴は共同作業であった。オブザーバーの数が増加し、ERENとStaDGERの共通セッションが初めて開催され、機関間の連携が全ての方法論開発プロジェクトに共通の特徴である。このような連携活動には、効果的なデジタル連携ツールと柔軟な知識管理システムの開発が必要である。コミュニケーションは ERI 手順の基本的な部分であり、より「オープンな知識の共有」という文脈で、ERI 手順に関連する不確実性について明確に伝えることの重要性が高まっている。
(※訳注1) 13の新興リスク:1.新興食物アレルゲンの特定、2.ダニ媒介性レッドミート(牛肉、豚肉、羊肉など哺乳動物の食肉)アレルギー(アルファガル症候群)、3.異なる野生の鳥類ボツリヌス中毒の発生における C. botulinum E型およびC/D型の同時検出、4.食卓塩中のマイクロプラスチックとナノプラスチックのヒトによる消費、5.カンナビジオール及びカンナビジオール含有製品、6. Streptococcus agalactiaeによる食品媒介性侵襲性感染症、7.ターメリック含有食品サプリメントに関連する肝毒性、8.ヨーロッパのチョウザメ養殖に影響を与えるウイルス性疾患の疫学的特徴、9.Tomato brown rugose fruit virus (ToBRFV):トマトとコショウの生産に対するウイルスの脅威、10.フランスの家禽における最近のH3N1鳥インフルエンザの症例、11.最小限度に加工する傾向に関連する食品安全リスク、12.食品及び飼料中に含有される花の健康への懸念、13.猫用・犬用の生肉ベースの食餌に関連する公衆衛生上のリスク、病原性及び抗菌薬耐性菌の潜在的な感染源
(※訳注2) ドライバー:一般的には、開発に弾みをつけるエネルギー。未来の研究においては、ドライバーは、開発、意思決定、政策等に影響を与える内的/外的要因と呼ばれることが多く、未来のあり得るシナリオを定義するのに役立つ。
(※訳注3) ホライゾン・スキャニング:レギュラトリーサイエンスに基づき、どのような革新的技術が登場しつつあるのか網羅的調査と、それが規制に及ぼす影響の評価を行い、革新的技術に対する適切な規制構築に役立てる取組み。 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1924
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