食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05460510314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食物アレルギーに関する新たな共同研究プロジェクトを立ち上げた旨の情報提供
資料日付 2020年9月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は9月24日、食物アレルギーに関する新たな共同研究プロジェクトを立ち上げた旨の情報提供を行った。概要は以下のとおり。
 食用昆虫はアレルギーの原因となり得るのか? BfRは、アレルギー反応から消費者を保護することを意図して、2020年9月に新たなプロジェクト(Allergen-Pro)を立ち上げた。同プロジェクトは、食品中のアレルゲンを詳細に分析する手法を確立し、アレルギーを有する人々におけるアレルゲンの影響を記述することが狙いである。Allergen-Proには、スイス及びドイツから7つの機関などが参加しており、食品中の昆虫成分の検出を意図した適切かつ再現性のある手法の開発に取り組んでいる。
 将来的には、食品成分に昆虫が使用される機会は増えると考えられる。現在、昆虫が新たなアレルゲンとして寄与する可能性について議論が行われている。昆虫が原因で引き起こされるアレルギー症例の記述は極めて僅かではあるものの、特に、トロポミオシン及びアルギニンキナーゼなど、相同性(homology)を有するたん白質が増えることが原因で、節足動物(甲殻類及びイエダニを含む)が交差反応を生じさせる可能性は高い。
 Allergen-Proの目的の1つは、食品管理と共に、最終的には食品生産者にも食品中の昆虫成分を適切に特定する方法を提供することである。 現在開発中の手法は、種固有の遺伝物質の検出に加え、アレルギー性たん白質の直接検出に基づく。
 さらに、健康と関連する潜在的な食品アレルゲンとしての昆虫の臨床的関連性はこれまでのところ不明であり、 いわゆるin vitro法を使用して食品感作の臨床的関連性を予測することは依然として困難である。 アレルギー患者と食品メーカーの安全性の向上に向け、昆虫プロテオームにおけるアレルギー誘発性IgE/Gエピトープを同定するための革新的且つハイスループットのin vitro法を開発する必要がある。  
 本プロジェクトが初めて取り組んでいるin vitro試験システムは、被験者へのばく露を最小限に抑えつつ、被検者がアレルギーを有するか、あるいは臨床反応を伴わずに感作のみを示すかの判断が可能となると期待されるものである。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/nahrungsmittelallergie-durch-insekten.pdf
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