食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05320260301
タイトル 論文紹介:「急性胃腸炎による成人の緊急診療患者及び生の貝類に関連したと推測される食中毒事例の大規模かつ同時的な発生、フランス、2019年12月~2020年1月」
資料日付 2020年2月20日
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概要(記事)  Eurosurveillance (2020, 25(7):pii=2000060)に掲載された論文「急性胃腸炎による成人の緊急診療患者及び生の貝類に関連したと推測される食中毒事例の大規模かつ同時的な発生、フランス、2019年12月~2020年1月(Large concomitant outbreaks of acute gastroenteritis emergency visits in adults and food-borne events suspected to be linked to raw shellfish, France, December 2019 to January 2020)、著者A Fouillet、C Caserio-Schonemann (Sante publique France, フランス)ら」の概要は以下のとおり。
 2019年12月27日、フランス公衆衛生局(SpFrance)は症候監視システム(SurSaUD)を通し、同年12月26日に消化器疾患(主に急性胃腸炎(AGE)及び嘔吐)の患者数が大幅に増加していることを確認した。並行して、12月26日及び27日、非常に多くの件数の生の貝類の喫食に関連したと推定される集団食中毒事例(FEO: Food-borne Event Outbreaks)が義務的報告監視システムを通しSpFranceへ報告された。
 2019年12月11日から2020年1月22日までの間、生の貝類の喫食に関連したと推定されるFEOが合計197件報告された。症例は、これらのFEOに関連して胃腸炎症状を呈した個人と定義された。これら197件のFEOで1,121名が罹患し、うち25名(2.2%)が入院した。死者は報告されていない。症例の多くは15歳以上であった(年齢情報のある症例719例中695例(96.8%))。これらのFEOはフランス本土の全ての地域で発生した。
 発症は2019年12月4日から2020年1月3日までで、12月26日がピークであった。下痢と嘔吐を主とする症状及びその潜伏期間はノロウイルス又はその他の腸管ウイルスの感染と一致した。疫学調査によって、生の貝類(主に牡蠣)がこれら各FEOの症例の共通のばく露源として推定された。
 19件のFEOに対応する32症例から糞便検体が回収され、胃腸炎ウイルスに関する国立リファレンス研究所に送付された。26症例からノロウイルスGI、GII又はGI/GIIが確認された。26症例中10症例でノロウイルスとその他の腸管ウイルスの重複感染が確認された(ロタウイルス(n=1)、サポウイルス(n=5)、エンテロウイルス(n=3)、及びアイチウイルス(n=1))。2症例はエンテロウイルスのみ確認された。
 FEOが報告された後、食品総局(DGAL)の地域部局(DDecPP)による遡及追跡調査が実施された。貝類検体は症例の家庭、生の貝類生産者及びその収穫地から回収され、腸管ウイルスの存在が検査された。ノロウイルスの汚染が確認されたため、31か所の収穫地が2019年12月21日から2020年1月10日までの間、行政による判断で閉鎖された。
 生の貝類の喫食に関連すると推測されたFEO報告の多さは、収穫地の広範な汚染を示唆する。過去の研究で、ノロウイルスによる牡蠣の汚染は通常、収穫前の大雨など環境条件の組み合わせと関連することが明らかにされている。大きな降水量は排水処理施設からの排水の流出及びその結果の水の糞便汚染を引き起こす可能性がある。2019年12月中、フランス本土において異常な大雨が記録されており、これが収穫地のヒトのノロウイルス汚染に寄与した可能性がある。貝類生産地域の広範な汚染を引き起こした原因の更なる調査、特に降水量データ、排水処理施設の排水流出事例及びこれら生産地の水の糞便汚染に関するデータの調査を実施しなければならない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance (2020, 25(7):pii=2000060)
URL https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2020.25.7.2000060
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