食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05280280105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、「2016-2017年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)総合報告書」についてレポート形式を合理化して公表
資料日付 2019年11月22日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は11月22日、「2016-2017年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)総合報告書」についてレポート形式を合理化して公表した。概要は以下のとおり。
 FDAは、NARMSの共同実施機関である米国疾病管理予防センター(CDC)及び米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)と共同で、2016-2017年NARMS総合報告書を公表した。新たに合理化された形式は例年のNARMS総合報告書に代わるものであり、今後NARMS共同実施機関は、より適時の更新情報の公開が可能となる。
 当該NARMS総合報告書は、ヒト(CDC担当)、市販生肉(FDA担当)及び食肉処理時の動物 (USDA担当)から分離された細菌の薬剤耐性パターンに基づいて、最も重要な抗菌性薬剤の耐性率に関し重要な情報を提供する。
 NARMSは、利用者が全データセットにアクセスでき、薬剤耐性とその関連遺伝子の動態を調査可能とする対話型の表示(interactive display)により、引き続きデータを共有する。
 当該2016-2017年総合報告書では、NARMSがFDAの獣医試験検査及び対応ネットワーク(Vet-LIRN)による予備研究の動物病原体に関するデータを初めて含んでいる。更に、当該報告において初めてNARMSが小売肉及び食用動物からのカンピロバクター及び大腸菌分離株のゲノム情報を提供する。これまでは、この情報はサルモネラ属菌でのみ利用可能であった。
・2016-2017年NARMS総合報告書の注目すべき所見
1. サルモネラ属菌において第三世代セファロスポリン、フルオロキノロンあるいはアジスロマイシンに対する耐性が増加した。これらの薬剤はヒトにおいて合併症の感染性下痢症を治療するための第一選択薬と考えられているため、これは懸念事項である。サルモネラ属菌でのこれらの薬剤耐性の増加は、それらを用いた治療が常に効果があるとは限らないことを意味する。
2. ヒト、市販肉及び動物から分離されたサルモネラ属菌では、カルバペネム耐性は観察されなかった。カルバペネムは通常、多剤耐性菌による感染性下痢症が疑われる場合の治療に使用されるため重要である。米国では、カルバペネムは食用動物の生産においては使用されていないが、ヒトの健康にとって重要であるため、NARMSによって監視されている。
3. ヒト及び鶏から分離されたカンピロバクター・ジェジュニ、並びに牛及び豚から分離されたカンピロバクター・コリにおける、マクロライド及びフルオロキノロン系薬剤耐性の割合は比較的変化がないままである。これらの耐性率が増加しなかったことは肯定的ではあるが、豚由来カンピロバクターのマクロライド系薬剤耐性率と、牛由来カンピロバクターのフルオロキノロン系薬剤耐性率は、更に監視する必要がある。
・次は何か
 前進している点として、NARMSは、より効率的なデータ報告手順を採用して、検体の収集から結果の公開までの時間を短縮している。NARMSが対象とする細菌の場合、耐性は全ゲノム配列データから正確に予測できる。定期的に耐性予測データは「NARMS Now」にアップロードされ、配列情報は国立生物工学情報センター(NCBI)のWebデータベースに継続的に追加される。
・2016-2017年NARMS総合報告書のページ
https://www.fda.gov/animal-veterinary/national-antimicrobial-resistance-monitoring-system/2016-2017-narms-integrated-summary
・同報告書(対話型)のページ
https://www.fda.gov/animal-veterinary/national-antimicrobial-resistance-monitoring-system/2016-2017-narms-integrated-summary-interactive
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) -
URL https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-releases-2016-2017-narms-integrated-summary-streamlines-reporting-format
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