食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05270200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分のジメチルジスルフィドについての農薬のリスク評価のピアレビューの結論を公表
資料日付 2019年11月25日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月25日、有効成分のジメチルジスルフィド(dimethyl disulfde)についての農薬のリスク評価のピアレビューの結論(2019年10月30日承認、28ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2019.5905)を公表した。概要は以下のとおり。
 ジメチルジスルフィドは新たな有効成分であり、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009の第7条の規定に従って、欧州連合の報告担当加盟国(RMS)のフランスは2012年12月21日、Arkema France社から認可申請書を受理した。ピアレビューに関する結論は以下のとおり。
 欧州連合(EU)レベルにおいて提案された代表的な用途に準じたジメチルジスルフィドの用途は、標的の線虫、菌類及び雑草に対して有効な抗線虫剤、殺菌剤及び除草剤である。
 特定、物理化学的特性及び分析法の領域で、表層水及び地下水におけるジメチルジスルフィドに関する確認法、飲用水における代謝物のメタンスルホン酸(MSA)の測定に関する分析法、空気中のMSA、二酸化硫黄及び代謝物のホルムアルデヒド(HCHO)の測定に関するモニタリング法に関してデータギャップが特定された。
 ほ乳類毒性の領域において、最終化できない課題に繋がるデータギャップが特定された。更に、免疫毒性への対応にデータギャップが特定されている。経口経路でのジメチルジスルフィドの試験が欠落しているため、及びMSAに関する遺伝毒性の可能性が結論付けられないため、消費者のリスク評価に関する毒性参照値が導出できない。Pladin及びPladin EC(訳注:いずれも製品名)に対するばく露集団の全てのカテゴリーに関して、条件を満たした単一のばく露シナリオ及び安全な使用条件も特定できないため、これは重要な懸念領域である。
 残留物の項では、食事摂取量及び飲用水を通じた消費者リスク評価は、ジメチルジスルフィド及びMSAに関するデータが未解決のため最終化できない。
  環境中の分解及び動態に関連して、試験所のシステムにおいて観察された高い揮発性及び揮発した放射能の特性決定が不完全であることから、試験所の試験においてジメチルジスルフィドに関して得られた散逸及び分解の動態パラメーターの信頼性が損なわれている。申請者は、表層水又は地下水が飲用に取水される場合、表層水又は地下水中に存在する可能性のある残留物の性質への水処理の影響に対応する適切な情報を提出しなかった。これがデータギャップとして特定され、消費者のリスク評価は最終化されていない。
 生態毒性の領域においても鳥類、ほ乳類、水生生物、ミツバチ、ジメチルジスルフィドの内分泌かく乱特性等に関して複数のデータギャップが特定された。

 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5905
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