食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05170260314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、クリスタルバイオレットに関する毒性学的評価について情報提供
資料日付 2019年6月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月14日、クリスタルバイオレットに関する毒性学的評価について情報提供を行った。概要は以下のとおり。
 BfRは、「医薬有効成分及び動物用医薬品に関する委員会」による提言(2019年5月16日付け)を公表した。
 BfRの各委員会は外部の独立した立場の専門家から構成されている。委員会の意見書の内容はBfRの意見と一致する必要はない。
 欧州連合(EU)加盟国及び非EU加盟国産の動物製品から、認可されていないクリスタルバイオレット(CV)及びロイコクリスタルバイオレット(ロイコCV)の残留物が稀に検出される。多くの場合、そのような物質について許容一日摂取量(ADI)及び残留基準値(MRL)が導き出されていないため、毒性学指標値がないことから、これらの残留物に関して健康影響評価を行うことは困難な課題となっている。
 同委員会は、CV及びロイコCVの残留モニタリングから得られたデータ、CVの分析、毒性、組成に関して、また、毒性学的懸念の閾値(TTC)に基づく考え方及びベンチマークドース(BMD)法がCVに適用可能かについて議論した。更に、世界保健機関(WHO)、欧州化学品庁(ECHA)及び欧州食品安全機関(EFSA)によるレビューも考慮された。
 同委員会は、CV及びその代謝物であるロイコCVの残留物に関しては、TTCに基づく考え方及びBMD/ばく露マージン(MoE)法のいずれも適用可能であると結論付ける。CVの技術的使用に由来する不確実性に鑑み、同委員会は、より安全側に立つTTCに基づく考え方が妥当であると考える。
 同委員会は、毒性学的見地から、CV及びロイコCVの合計の一日当たりの総摂取量は、0.0025μg/kg体重/日、又は0.15μg/日を超えてはならないとしている。
 同委員会は、毒性学的特性及び規制面から、CVは食料生産動物に使用されるべきではないと指摘している。
 また、食品中のCVの残留に関しては、TTC値として0.0025μg/kg体重/日未満を推奨している。これは、CVに関する健康影響評価では0.15μg/日未満に相当する。この値は、感受性の強い集団にも当てはまる。
 技術的に使用されるCVには不純物が伴うが(残留重金属又は低メチル化副産物など。非医薬品用の技術的用途のCV中に最大25%で含まれると考えられる)、同委員会は、不純物の影響評価については結論付けることはできなかった。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/toxikologische-einschaetzung-von-kristallviolett.pdf
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