食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05160170149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、冷燻魚製品の喫食に関連したリステリア・モノサイトゲネスclonal complex 8の複数国における集団感染に関する技術報告書を公表
資料日付 2019年6月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6月4日、冷燻魚製品の喫食に関連したリステリア・モノサイトゲネスclonal complex 8の複数国における集団感染に関する技術報告書を公表した。
 リステリア・モノサイトゲネスsequence type (ST) 1247、clonal complex (CC) 8によって引き起こされた、22件のリステリア症例を含む複数国にわたる長期間の集団感染は、全ゲノムシークエンス解析(WGS)によって、欧州連合(EU)5カ国で確認された(デンマーク(9件)、エストニア(6件)、フィンランド(2件)、フランス(1件)及びスウェーデン(4件))。本疾病のため或いは感染中に5人の患者が死亡した。最初の症例は2014年7月にエストニアにおいて発症しており、直近では2019年2月にデンマークにおいて発生している。食品喫食履歴の得られた12人のうち8人の患者において冷燻魚製品の喫食が確認された。
 WGSによってヒト集団感染株との一致が確認された食品由来リステリア・モノサイトゲネス分離株は、4カ国(フランス、デンマーク、イタリア及びスウェーデン)の卸売・小売段階の冷燻サーモン又はグラブラックス(訳注:サーモンのマリネ)の13バッチ及び冷燻トラウト製品の6バッチから検出された。汚染バッチの生産履歴情報によって、これら魚製品の単一の共通する製造業者としてエストニアのA加工会社が特定された。生魚はノルウェー及びフィンランドの業者より供給を受けていた。エストニアの当該加工施設における環境調査及び食品検査によって、加工ライン上の2検体及び最終生産品の4つのバッチから集団感染株と一致するリステリア・モノサイトゲネスの存在が示された。当該魚製品中に数年以上にわたり集団感染株と一致するリステリア・モノサイトゲネスが存在したことは、エストニアの当該会社施設において本微生物が持続的に存在していることを示唆している。当該食品加工施設において(交差)汚染箇所を同定するためにはさらなる調査が必要である。
 RASFF(食品・飼料早期警戒システム)の通知の後、エストニア、デンマーク、フランス及びイタリアでは規制措置が実施された。しかしながら、感染源が同定され規制されるまで、本件に関連した新たな侵襲性リステリア症例はさらに発生するだろう。
 当該報告書(20ページ、2019年6月3日承認)は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/EN-1665-FINAL.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1665
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