食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05130020184
タイトル ノルウェー食品安全庁(NFSA)、魚由来の水銀ばく露に関する意見書を公表
資料日付 2019年4月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ノルウェー食品安全庁(NFSA)は4月8日、魚由来の水銀ばく露に関する意見書を公表した。概要は以下のとおり。
1.背景
 NFSAは、魚由来の水銀ばく露に関する評価のための知見の改善を意図し、ノルウェー食品及び環境に関する科学委員会(VKM)に対し、水銀濃度の異なる魚の摂取に基づく水銀ばく露シナリオや、水銀を高濃度で含む可能性があるノルウェー産魚類のリストを作成するよう要請した。
2.意見書より抜粋
・欧州食品安全機関(EFSA)は、メチル水銀に関する耐容週間摂取量(TWI)を、水銀として1.3μg/kg体重/週と設定している(2012年)。これは、FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)が設定した暫定耐容週間摂取量(PTWI)である1.6μg/kg体重/週(2004年)を下回っている。無機水銀については、EFSAが設定したTWIは水銀として4μg/kg体重/週である。
・VKMによる当該意見書では、305地点に由来する36種類の魚類における総水銀量に関して26
,361件の測定結果が得られた。公海で捕獲された魚に由来するデータ、2008年より前のデータ及び検出実績が20件未満の魚類は考慮対象外とした。使用された最終データは、ノルウェーで日常的に摂取される21種類の魚類中の総水銀量に関する8
,906件の測定結果からなる。個々の魚類について、対数正規分布に基づき平均値及び95パーセンタイル値濃度の予測が行われた。
・VKMは、低水銀濃度を0.051mg/kg湿重量と設定した。これは0.075mg/kg湿重量であるノルウェー沿岸及び公海の大西洋タラ60%、及び0.014mg/kg湿重量である養殖大西洋サケ40%に相当する。高水銀濃度を0.33mg/kg湿重量とした。これは大西洋タラにおいて推定される95パーセンタイル値濃度である。これらによるシナリオに基づく水銀ばく露量に関して、TWIとの比較が行われた。
・水銀濃度が低い魚の摂取は、週当たりの摂取量が多い場合(1
,000g)でもTWIを超過しないと考えられる。
・水銀濃度が低い魚3分の2、水銀濃度が高い魚3分の1の割合で摂取すると、週当たりの摂取量が多い場合(1
,000g)にTWIを超過すると考えられる。
・水銀濃度が高い魚の割合が増え、水銀濃度が高い魚と低い魚の割合が逆転した場合、週当たり魚2ポーション(300g)でTWIと同等のばく露に繋がると考えられる。
・水銀濃度が高い魚のみを摂取すれば、週当たり1ポーション(150g)を超えた時点でTWIを超過すると考えられる。
 したがって、妊婦の場合、週当たりの魚の平均摂取量は217gであることから、水銀濃度が高い魚のみを摂取する場合にTWI超過に繋がる。
 この意見書「シナリオに基づく魚由来の水銀ばく露量計算及び水銀濃度が高い魚類に関する概要」(VKMの「汚染物質パネル」による報告書(VKMレポート2019:3))(英語、46ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/uonskede_stofferimaten/miljogifter/scenario_calculations_of_mercury_exposure_for_publication_050419.34450/binary/Scenario%20calculations%20of%20mercury%20exposure%20for%20publication%2005.04.19
地域 欧州
国・地方 ノルウェー
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) ノルウェー食品安全庁(NFSA)
URL https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/uonskede_stofferimaten/miljogifter/scenarioframstilling_kvikksolveksponering_fra_fisk.34447
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