食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05120380470
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2018年11月~2019年2月の鳥インフルエンザに関する調査報告書を公表
資料日付 2019年3月28日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月28日、2018年11月~2019年2月の鳥インフルエンザに関する調査報告書を公表した(35ページ、2019年3月25日承認)。概要は以下のとおり。
 現在まで欧州において、野鳥や家きんの集団感染で検出された高病原性鳥インフルエンザ(HPAI) A(H5N8)あるいはA(H5N6)ウイルスによるヒトへの感染は報告されておらず、欧州の一般大衆への人獣共通感染のリスクは非常に低いと考えられる。EUでは、2018年11月16日から2019年2月15日の間に、ブルガリアの家きん飼養場でHPAI A(H5N8)の集団感染が2件、デンマークで野鳥のHPAI A(H5N6)の集団感染が2件、オランダで捕獲鳥類の低病原性鳥インフルエンザ(LPAI) A(H5N3)が1件報告された。
 遺伝的特性評価によって、上述HPAI A(H5N6)ウイルスが2017年12月以来欧州において流行している同亜型ウイルスと同じクラスターに分類されることが明らかになった。関連野鳥種は猛きん類であり、感染した野生の水鳥を捕食したりその死体をあさることによって感染したと思われる。しかしながら、本期間中、他の野鳥ではHPAIウイルスは検出されていない。
 EU域外では、本期間中、ロシア西部の家きんにおいて2件のHPAI集団感染が報告された。2018年10月にロシア西部の1羽のカモメから見つかったHPAI A(H5N6)ウイルスの塩基配列情報は、このウイルスがクレード2.3.4.4cにクラスター化され、中国で人獣共通感染を引き起こしているウイルスに近縁であることを示唆している。本報告書の期間中、アジア、アフリカ及び中東では家きん及び野鳥の集団感染数の増加が見られた。
 現在アジアから欧州へ新規HPAIウイルスが侵入したという証拠はない。しかしながら、パッシブサーベイランスシステムは、野鳥における有病率や致死例が非常に少ない場合、十分な感度をもっていない可能性がある。それでもなお、野鳥や猛きん類は環境中のHPAIウイルスの存在に敏感な指標種であると思われるので、これらの単一の疾病あるいは致死を調査するパッシブサーベイランスを、欧州において一定の水準で維持し促進することは重要である。ターゲットを絞ったアクティブサーベイランスは健康に見える野鳥集団のHPAI感染ステータスの情報を集めるためのパッシブサーベイランスを補完するだろう。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/documents/AI-Report-VII-March-2019.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) -
URL https://ecdc.europa.eu/en/publications-data/surveillance-report-avian-influenza-overview-november-2018-february-2019
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