食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05090470149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、Bacillus subtilisの遺伝子組換え(GM)株により生産されるビタミンB2が飼料添加物として使用された場合のヒトに対するリスクに関する声明を公表
資料日付 2019年1月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月31日、Bacillus subtilisの遺伝子組換え(GM)株により生産されるビタミンB2が飼料添加物として使用された場合のヒトに対するリスクに関する声明(2019年1月29日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 飼料添加物としてのビタミンB2中から組換えDNAが検出されたとの通知が、ベルギー当局により、欧州連合(EU)の食品及び飼料に関する早期警戒システム(RASFF)を通じて行われた(2018年10月2日)。これを受け、欧州委員会(EC)は、EFSAに、問題の飼料添加物中にGM材料が存在することによるヒトに対するリスク、特に薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR))に関して助言を要請した。EFSAは、RASFFからの分析データに関して、添加物及び飼料の双方におけるAMR遺伝子の存在について評価を行った。
 飼料添加物検体及び飼料検体は、検査の結果、B.subtilisのGM株のDNA陽性であった。結果は、クロラムフェニコール耐性遺伝子に合致したが、完全長のクロラムフェニコール耐性遺伝子の存在は示されなかった。
 他のAMR遺伝子又は当該B.subtilisの生細胞の存在に関する情報は入手可能とならなかった。
 当該声明では、リスク評価を通して、飼料添加物中にAMR遺伝子が存在することに由来するヒトの健康への有害影響を発生させるのに必要なイベントの存在が示されたと述べている。全てのイベントに関する発生の可能性についてのデータは、エビデンスに基づくリスク推定を行うために必要とされる。
 理論上は全てのイベントが可能であるが、個々に関する発生の可能性については、入手可能な科学データはない。
 加えて、飼料添加物としてのビタミンB2又は飼料中に完全長のAMR遺伝子が存在するとのエビデンスはない。したがって、AMR遺伝子が伝達される最初の段階が完了しているのかは明確ではない。
 飼料添加物中に微量のAMR遺伝子のみが存在することだけではリスクとはならない。仮に、飼料添加物中に完全長のAMR遺伝子が存在するならば、そのAMR遺伝子がフードチェーンを介して病原体に伝達されるリスクや、薬剤耐性菌/AMR遺伝子が環境拡散するリスクへと繋がる可能性があり、AMRの決定因子の環境的リザーバーとして潜在的に寄与していると推定される。 

地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/ON-5615.pdf
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