食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05090420507
タイトル スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)、「食用の花粉中のピロリジジンアルカロイド類の存在に関連するリスクに関する報告書」を公表
資料日付 2019年2月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)は2月11日、「食用の花粉中のピロリジジンアルカロイド類の存在に関連するリスクに関する報告書」を公表した。概要は以下のとおり。
1. ピロリジジンアルカロイド類は自然毒で、草食動物に対する防御機構として産生される植物の二次代謝物である。その基本的化学的構造は、窒素原子による架橋により縮合した2つの環から構成されるピロリジジン環である。約600種のアルカロイド類が知られており、その95%はキク科、ムラサキ科、マメ科、ラン科及びキョウチクトウ科の5つの科から検出される。
2. ピロリジジンアルカロイド類は共通の毒性を持ち、主要なものは様々な程度の肝臓損傷(小葉中心性肝細胞壊死)及び静脈閉塞症である。加えて、国際がん研究機関(IARC)は、「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」(グループ2B)と分類している。欧州食品安全機関(EFSA)は2011年、2016年及び2017年に、これらのアルカロイド類の様々な側面に関する意見書を公表し、欧州委員会(EC)はこれらの内17種を食品に関連する物質として暫定的に選択した。
3. 花粉からこれらのアルカロイド類が検出された際に、検査担当当局が決定を下すための基準となる法的制限がないことから、AECOSAN科学委員会は食用の花粉中のピロリジジンアルカロイドの存在に関連するリスク評価を行うことを求められた。
4. 現在利用可能なデータ及び推計、またリスク評価過程で同定されたすべての不確実性を考慮すると、花粉の喫食を介したピロリジジンアルカロイドの摂取はスペイン住民において慢性的リスクを生じさせる可能性がある。しかしながら、急性リスクが出現する可能性は低いと考えられる。より現実的なリスク評価を行うために、スペイン住民における花粉の喫食に関する調査を行うことが推奨される。また、ばく露リスクを制限するためにピロリジジンアルカロイド含有量について法的制限を設定することが適切であると考えられる。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)
情報源(報道) -
URL http://www.aecosan.msssi.gob.es/AECOSAN/docs/documentos/seguridad_alimentaria/evaluacion_riesgos/informes_comite/ALCALOIDES_PIRROLIZIDINA.pdf
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