食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05050360149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分のタウ-フルバリネートの現行の残留基準値(MRLs)のレビューに関する理由を付した意見書を公表 |
資料日付 | 2018年11月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は11月16日、農薬有効成分のタウ-フルバリネート(Tau-fluvalinate)の現行の残留基準値(MRLs)のレビューに関する理由を付した意見書(2018年10月22日承認、71ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5475)を公表した。概要は以下のとおり。 タウ-フルバリネートは欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005が2008年9月2日に発効した後に認可されたため、EFSAは同規則の第12条(1)の規定に従って現行のMRLsのレビューに関する理由を付した意見書の提供が義務付けられている。 導出された結論は次のとおり。 タウ-フルバリネートの作物における代謝は、主要作物及び輪作作物において調査された。 全てのマトリックスにおいて定量限界(LOQ)の0.01mg/kgで、残留物定義の規制のための十分にバリデーションのとれた分析法が利用可能である。利用可能な残留物試験は、評価対象の全ての作物に対するMRLの提案及びリスク評価量を導出するのに十分であると考慮されたが、例外としてきゅうり、乾燥豆類、ごま及びひまわりの種子、大麦とえん麦のわらには暫定的なMRLsが導出され、ルピナス(Lupin:ハウチワマメ)及びビートトップに対してMRLを導出するには試験は不十分であった。 タウ-フルバリネートは家畜に給与される可能性のある作物への使用が認可されている。したがって、経済協力開発機構(OECD)の手引書の規定に従って様々な家畜グループに対して飼料中の残留濃度試験が行われた。全ての家畜グループに対して行われた試験結果では0.1mg/kg 乾物のトリガー値を上回ることが判明した。このため、家畜由来の全ての食品において残留物の動態が評価された。 反すう動物の乳と組織及び家きんの卵と組織でMRL及びリスク評価量を導出するために、家畜の飼料給与試験が使用された。反すう動物から豚への外挿は許容されるため、反すう動物への飼料給与試験の結果が豚におけるMRL及びリスク評価量を導出する基準とされた。家きんにおける代謝及び飼料給与試験は暫定的なものとして検討され、設定されている指針に則してまだ実施される必要がある。タウ-フルバリネートの卵における貯蔵安定性がまだ調査されなければならない。 最大の慢性ばく露量はデンマークの小児で算出され、許容一日摂取量(ADI)の43.8%を占めた。最大急性ばく露量はエスカロール(広葉種)で算出され、急性参照用量(ARfD)の87.4%を占めた。これらの算出量は、本レビューで評価される用途による消費者ばく露量が毒性学的基準値よりも低いということを示唆する。 特定されているデータギャップによる不確実性は残るものの、この算出ばく露量の目安は、消費者の健康に対してリスクのあることを示唆しない。 更に、EFSAは上記の試験はタウ-フルバリネートの異性体比率への植物の代謝の影響の可能性を調査していないため、本件についての更なる調査が原則として必要とされることを強調している。 消費者リスク評価における異性体比率の検討に関する手引書はまだ入手可能ではないため、手引書が入手可能になった際にこの課題を再検討するようEFSAは推奨する。 現行MRLの引き下げが推奨された主要な食品は以下のとおり。 品名 現行MRL mg/kg 推奨MRL mg/kg さくらんぼ 0.5 0.4 いちご 0.5 0.3 きゅうり 0.05 0.02 ブロッコリー 0.4 0.3 ごま 0.02 0.01 ひまわりの種子 0.1 0.01 豚(筋肉) 0.05 0.015 豚(脂肪組織) 0.3 0.05 牛の乳 0.05 0.03 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5475 |
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