食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05040440105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、複数州における腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染に関するロメインレタス汚染の原因となった可能性のある要因の環境評価を公表
資料日付 2018年11月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は11月1日、複数州における腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染に関するロメインレタス汚染の原因となった可能性のある要因の環境評価を公表した。概要は以下のとおり。
・背景
 2018年4月初め、FDAは、米国疾病管理予防センター(CDC)及び州の関係機関とともに、複数州における腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染症の調査を開始した。2か月後に当該集団感染症の終息がCDCによって宣言された時点で、米国で2006年以降最大の腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染症であり、36州から210人の患者、96人の入院、27人の溶血性尿毒症症候群(HUS)及び5人の死亡が報告された。
 FDA、CDC及び州の関係機関が実施した調査により、アリゾナ州及びカリフォルニア州のユマ栽培地帯からのロメインレタスの摂取が本集団感染症の原因であると判断された。
・概要
 FDAは、ユマ栽培地帯からのロメインレタスが当該集団感染症を引き起こした腸管出血性大腸菌O157:H7汚染に最も関与しているものとして、以下の要因及び結果を確認した。
I. 生育環境
1. アリゾナ州ユマ郡のウェルトン近郊のかんがい用水路、3.5マイル(5.6km)範囲の流域3か所からの水から腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染株が見つかった。
2. 収集された検体中には他のヒト病原体が同定されたが、環境評価で採取されたカリフォルニア州インペリアル郡及びアリゾナ州ユマ郡のユマ栽培地帯の検体以外では、集団感染株は検出されなかった。
3. FDAは、集団感染株が見つかった用水路からの水が、本集団感染発生中に喫食されたロメインレタスの汚染を引き起こした可能性が最も高いと結論付けた。
4. FDAは、腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染株によるロメインレタス汚染の、他の供給源あるいは手段が存在する可能性があることを排除することはできない。
5. 用水路の水と関与したロメインレタスとが接触する可能性のある方法はいくつかあり、作物への直接施用、かんがい用水を当該レタス作物に施用された作物保護化学物質の希釈に使用して空中または地上で散布すること等がある。
6. いつ、どのようにして、用水路が汚染されたのかは不明である。大規模畜産農場が近くにあるが、この施設から用水路への汚染の明確な経路は特定されていない。他の説明も可能ではあるが、環境評価チームは、それを裏付ける証拠は見つけられなかった。
II. 生鮮カット農産物製造・加工
1. FDAは、遡及調査で特定された生鮮農産物製造・加工施設の検査を実施し、重大な不備はないことを確認した。
 本件に関するFDA長官Scott Gottlieb氏(M.D.)の声明は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm624867.htm
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/Food/RecallsOutbreaksEmergencies/Outbreaks/ucm624546.htm
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