食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05030410104
タイトル 総説紹介:「2017年米国及びカナダにおける刻みココナッツ片に関連する集団Salmonella Chailey感染症」
資料日付 2018年10月5日
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分類2 -
概要(記事)  MMWR (October 5, 2018、67(39);1098-1100)に掲載された総説「2017年米国及びカナダにおける刻みココナッツ片に関連する集団Salmonella Chailey感染症(Outbreak of Salmonella Chailey Infections Linked To Precut Coconut Pieces ? United States and Canada, 2017)、著者Sarah Luna, PhD(CDC、米国)ら」の概要は以下のとおり。
 米国では毎年サルモネラ食中毒患者が100万人発生し、400人が死亡していると推定される。2017年5月2日、米国疾病管理予防センター(CDC)の食中毒サーベイランスのための全国分子亜型分別ネットワークPulseNetにおいて、稀有なPFGE型を持つSalmonella Chailey分離株14株の集団が確認された。5月29日、カナダ保健担当官がCDCに、ブリティッシュ・コロンビア州において同一のPFGE型のS. Chailey感染者5人の小集団を調査した旨連絡があった。米国及びカナダでの19人の患者の特定及び調査が行われた。
 患者全員の分離株は、全ゲノムシークエンス法(WGS)において高い関連性がみられた。発症期間は2017年3月10日から5月7日であった。患者への聞き取りから、食料品チェーン店Aの刻みココナッツ片が共通の食品であることが確認され、カナダ食品検査庁(CFIA)及び米国食品医薬品庁(FDA)の追跡調査によって、単一ロットの冷凍刻みココナッツが集団感染源であることが明らかになった。
 食料品チェーン店Aの店舗には冷凍真空包装のココナッツ片が一日おきに配達され、各店舗で解凍し、農作物取扱いエリアで別のプラスチック容器に小分けされ、賞味期限5日で販売されていた。FDAの調査では、当該製品の輸入品及び再包装に要件違反は確認されなかった。食料品チェーン店Aの配送センターは米国の3州にあり、米国の同一の企業から冷凍刻みココナッツ片を入手していた。各店舗、配送センター及び加工業者の記録から、インドネシアから輸入された冷凍刻みココナッツ片が集団感染源であることが示された。加工及び配送センターの環境及びココナッツ検体を検査したが、サルモネラ属菌は検出されなかった。疑われるロットのココナッツは検査用に入手できなかった。
 近年、集団サルモネラ症はサルモネラ属菌が関連する典型的な食品とは異なる食品によって発生している。本事例は、ココナッツが米国及びカナダでの集団サルモネラ症に関連した初の事例である。患者は、米国及びカナダ全土の異なる地域にある、配送センターも異なる食料品チェーン店Aに関連していた。輸入された単一ロットの刻みココナッツ片は数か月前に加工され、冷凍され、米国へは最小量が一度に輸送されていた。よって、汚染は原産国であるインドネシアで生じたとみられる。更に、2010年にインドネシアから輸入された冷凍キハダマグロから同様のPFGE型が検出されていたことで、インドネシアからの食品が集団感染源かもしれないという仮説が支持された。
 当該事例は複雑な調査となり、集団感染源とみられる食品の特定のため、2か国における調査にかなりの時間と労力を要した。疑われるロットのココナッツは検査用に入手することはできなかったが、疫学調査及び追跡調査から冷凍刻みココナッツ片が集団感染源であることが確認された。この発見を踏まえ、公衆衛生官は生鮮食品の摂取者での集団サルモネラ症の調査の際には生のココナッツも考慮した方がよいと思料する。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/67/wr/mm6739a5.htm