食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05010830105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、現在進行中のサイクロスポーラ集団感染予防の取組に関するFDA長官の声明を公表
資料日付 2018年9月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は9月18日、現在進行中のサイクロスポーラ集団感染予防の取組に関するFDA長官の声明を公表した。概要は以下のとおり。
1. FDAは、食品媒介病原体の存在を監視するために、米国市場で入手可能な特定の食料品について確実な検体収集を伴う調査を実施している。FDAは最近、サイクロスポーラを食品媒介病原体の監視リストに追加し、該当する農作物で定期的な検査を行うことを可能とした。サイクロスポーラは、生鮮或いは未加熱調理の農作物、又はヒトの排泄物で汚染された水等を摂取したことで、腸管感染の原因となる寄生虫である。
2. FDAは本年夏、国内で栽培されたシラントロ(コリアンダー)でサイクロスポーラを検出した。これは、現在進行中のハーブのサンプリング業務の一環として検査された。このシラントロ検体は疾病には関連していないが、国内で生産された農作物において初めての、サイクロスポーラの検出となった。
3. 本年、州及び地方の保健省が報告したサイクロスポーラ症の症例数が目立っている。FDAのパートナーである米国疾病管理予防センター(CDC)は、本年の春及び夏に国内で感染したサイクロスポーラ症例は、9月12日現在、2
,173人記録されたと発表した。当該症例数は、この寄生虫に対する最近数年間にわたる我々の過去の経験によって有意な増加を示しているが、この増加の一部は、より良い診断検査を含むヒトの疾病に関する公衆衛生監視が向上した結果である可能性が高い。
4. 本年のサイクロスポーラ症の多くは、ここ数か月にわたって発表した2つの非常に大規模な農作物関連の集団感染に関連している。
 一つ目はデルモンテ社の生鮮農作物、トレー入り野菜と関連した集団感染(4州で250人の患者)であり、追跡調査では、国内か輸入によるものか、感染源を特定することはできなかった。
 二つ目は、マクドナルドの飲食店で販売されたフレッシュエクスプレス社製サラダに関連した集団感染(16州で511人の患者)であった。本集団感染に関する調査でサラダミックスの材料の栽培地を追跡した結果、当該農作物は主に国内生産者由来であることを確認した。このFDAの調査の際に、本集団感染に関連したレタスに関係しない場所から供給された、国内栽培のロメインレタス2検体が、サイクロスポーラ陽性であることが確認された。これらのサイクロスポーラ陽性の試験結果に関連したロメインレタスで市場に出たものはなく、汚染が疑われる農産物は全て廃棄され、更なるサイクロスポーラ症の発生を予防した。しかし、本知見は、米国内で栽培された農作物において2番目のサイクロスポーラ陽性の確認であったという点で重要である。。
5. 当該2件の集団感染は大規模ではあったが、2件合わせても、2018年にCDCに報告された国内で感染したサイクロスポーラ症例総数の半数以下となっている。CDCが指摘したように、小規模な患者集団も確認されており、これまでの調査で、それらはメキシコ料理店におけるバジル及びシラントロの喫食が疫学的に関連していることを確認している。現在の疾病の原因に関する我々の調査は進行中ではあるが、これらの集団は、過去に見られた、輸入ハーブに帰着したサイクロスポーラ症の集団に類似している。
6. 国内及び輸入の両方でサイクロスポーラが発見されたことで、古くからの懸念と新たな懸念の両方が高まっている。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm620867.htm
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