食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04990590294
タイトル 世界保健機関(WHO)、インドでのニパウイルス集団感染症に関する情報を公表
資料日付 2018(平成30)年8月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は8月7日、インドでのニパウイルス集団感染症に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。
1.2018年7月17日現在、インドのケララ(Kerala)州から17人の死亡者を含む19人のニパウイルス(NiV)患者が報告された。そのうち18人が検査確定症例であり、死亡した初発症例はNiV感染が疑われたが検査は実施されなかった。本集団感染は、ケララ州の2つの地区、Kozhikode地区及びMalappuram地区に局在していた。6月1日以降、新たな症例や死亡は報告されておらず、7月30日現在、ヒトからヒトへのNiV感染はケララ州内で封じ込められている。
 5月31日に公表されたとおり、5月19日にケララ州Kozhikode地区からNiV感染による3人の死亡が報告された。死亡が報告された4人のうち3人が、ニパウイルス(NiV)のリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR法)及びIgM ELISA法によってNiV陽性であることが確認された。
 患者2人は完全に回復し、病院から退院した。感染した患者の間で急性呼吸窮迫症候群及び脳炎が観察された。これはケララ州で初めて報告されたNiV集団感染であり、インドで発生が分かっている3番目のNiV集団感染である。以前の二つの集団感染は2001年及び2007年に西ベンガル州において発生している。
2.ボパール(Bhopal)の国立高度安全動物疾病研究所(National High Security Animal Diseases Laboratory)において検査された、発生初期に収集した動物検体(コウモリ、豚、牛及び山羊)ではNiV陰性であった。その後、影響を受けた地域のコウモリにおけるNiVの循環を理解するために、ケララ州のKozhikodeにある初発症例の家屋の周辺から、オオコウモリ(NiVの自然宿主)を収集した。当該コウモリの19%(52匹中10匹)がRT-PCRによってNiV陽性であると判明した。
3.WHOのリスク評価
 NiV感染症は、WHO東南アジア地域での公衆衛生上重要な新興の人獣共通感染症であり、死亡率は40~75%と推定されるが、この割合は、疫学的サーベイランス及び臨床管理に対する現地の能力に応じて、アウトブレイク毎に異なる可能性がある。
 オオコウモリは、NiVの自然宿主である。感染したコウモリの唾液によって汚染された果実の摂取、感染したコウモリあるいはその糞便、尿との直接的な接触、又は地域や病院における感染患者との無防備な濃厚接触によるヒトからヒトへの伝播等がある。今回の集団感染における症例の多くは、他の感染者との無防備な直接の接触による感染であることが確認された。
4.WHOの勧告
 流行地域においては、コウモリ及び病気の豚へのばく露を避け、感染したコウモリによる食痕がある果物の喫食や、ナツメヤシの樹液、酒あるいはジュースの生での飲用を避けることによって、NiV感染を防ぐことが可能である。感染したオオコウモリ由来の尿あるいは唾液で汚染された果物を介しての国際的な感染のリスクは、摂取する前に十分に洗浄してから皮をむくことによって防ぐことが可能である。コウモリによる食痕がある果物は廃棄すべきである。
 コウモリやNiVの生態をよりよく理解するための研究が必要である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://www.who.int/csr/don/07-august-2018-nipah-virus-india/en/