食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04981260149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ヒマワリケーキにおけるダイオキシン及びPCBsのヘキサン抽出による無毒化工程の評価に係る科学的報告書を公表
資料日付 2018年7月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月31日、ヒマワリケーキ(訳注1)におけるダイオキシン(dioxins)及びPCBsのヘキサン抽出による無毒化工程の評価に係る科学的報告書(2018年7月30日承認、11ページ、doi:10.2903/j.efsa.2018.5398)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAは欧州委員会より、欧州委員会規則(EU)2015/786 第7条に規定されているように、緊急事態においてヘキサン抽出によりヒマワリケーキにおけるダイオキシン及びPCBsを無毒化する工程について科学的支援を要請された。その工程は、ダイオキシン類(PCDD(ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン)、及びPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)、並びにダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル (DL-PCB) 及び非ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(NDL-PCBs)を除去するために、ヒマワリケーキからヒマワリ油をヘキサン抽出することを伴う。
 申請者により提出されたデータは、工程の有効性、残留溶剤の無いこと、及びその工程がヒマワリケーキの本質及び特性に悪影響を及ぼさないことを証明する情報かどうかに関連して評価された。
 データによれば、その工程はPCDD/Fs、DL-PCBs、及びNDL-PCBs (6 指標(indicator)PCBs)(訳注2)の濃度が加工前のヒマワリケーキよりも約90%低いヒマワリ粕(訳注3)を製造するのに有効であった。
 データは、この工程を使用してこれらの汚染物質を現行の欧州連合(EU)の残留基準値以下にすることが可能であることを示した。最終生産物に有害物質(ヘキサン)が残留する可能性は低い。ヒマワリケーキからヒマワリ油を抽出するとヒマワリ粕ができる。ヒマワリ粕の栄養分及び栄養価は元のヒマワリケーキとは異なっているが、用途あるいは飼料中の含有量を特別に制限することなく動物栄養源として使用するのに適している。
 EFSAは、ヒマワリ粕を生産するために溶剤抽出によりヒマワリケーキからPCDD/Fs and PCBsを除去する無毒化工程は、欧州規則(EU) 2015/786の許容基準を満たしていると結論付けた。
訳注1 ヒマワリケーキ(sunflower cake):ヒマワリの種子を機械圧搾した結果できる副産物
訳注2 6 指標PCBs(6 indicator PCBs):報告書中のNDL-PCBsはPCB-28
, -52
, -101
, -138
, -153
, and -180を指す
訳注3 ヒマワリ粕(sunflower meal):ヒマワリケーキを溶剤抽出により更に加工した結果できる生産物
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5398
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。