食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04980690365
タイトル 台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局、台湾のコウモリから新型のリッサウイルスが検出された旨公表
資料日付 2018年7月25日
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分類2 -
概要(記事)  台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局は7月25日、台湾のコウモリから新型のリッサウイルスが検出された旨公表し、コウモリ等野生動物を触らないよう市民に注意喚起した。概要は以下のとおり。
 行政院農業委員会家畜衛生試験所(以下、同試験所)は新北市新店区にある碧潭吊橋付近で市民が拾った絨山蝠(原文のまま、Nyctalus plancyi velutinus)1羽から新型のリッサウイルスを検出した。リッサウイルスは法定動物伝染病ではないが、人獣共通感染症を引き起こすリスクがある。(訳注:今回検出されたウイルスについて)現在のところヒトへの感染事例はない。
 リッサウイルスには16種類の遺伝子型があり、狂犬病ウイルス(rabies virus(RABV))は1型のリッサウイルスである。同試験所の7月24日の検査報告書によると、今回検出されたリッサウイルスの核たん白質の遺伝子配列は2016年及び2017年に台湾の台南市及び雲林県のアブラコウモリ(Pipistrellus abramus)から検出されたコウモリリッサウイルスとの類似度が79.1%~79.6%、ヨーロッパコウモリリッサウイルス1との類似度が79.1~79.4%、その他リッサウイルスの代表株との類似度がいずれも78.1%以下だった。リッサウイルスの分類基準に基づき、このウイルスは新型のリッサウイルスと推定される。
 動植物防疫検疫局は2008年からコウモリリッサウイルスのモニタリングを開始している。2018年7月20日までにコウモリの脳組織857検体を検査し、2016年及び2017年に台南市と雲林県のアブラコウモリに台湾コウモリリッサウイルスを確認した。
 本事例はコウモリの回収以降、他に発生が認められていないことから単発事例に属する。絨山蝠(Nyctalus plancyi velutinus)は食虫コウモリであり、台湾の海抜が低い地域や金門に分布している。
 本事例のウイルスは狂犬病ウイルスと同じリッサウイルス属1型の近縁種であることから、家で飼っているペットは狂犬病ウイルスのワクチンの接種により交叉防御効果が得られる。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局
情報源(報道) 台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局
URL https://www.baphiq.gov.tw/view_news.php?id=15094
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