食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04980380149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、提出された補強データに関するトリアゾール誘導体代謝物の農薬リスク評価のピアレビューの結論を公表
資料日付 2018年7月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月27日、提出された補強データに関するトリアゾール誘導体代謝物の農薬リスク評価のピアレビューの結論(2018年6月29日承認、20ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5376)を公表した。概要は以下のとおり。
 提出データにより、植物及び動物由来の食品における農薬有効成分トリアゾールのモニタリング及びリスク評価のための残留物定義に合意し、設定することができた。いくつかの農産物におけるトリアゾール誘導体代謝物(triazole derivative metabolites (TDMs))の貯蔵時の安定性データ、及び家畜ばく露評価を最終化するための未提出のデータに関連して特定されたデータギャップに照らして、TDMsの全体的な消費者ばく露評価は最終化できなかった。
 残留農薬摂取量算出モデル(PRIMo )改訂版2を用いて実施した暫定的消費者食事摂取量調査は、1
,2
,4-トリアゾール(1
,2
,4-T)では国際推定一日摂取量(IEDI)は許容一日摂取量(ADI)の60%(フランス 幼児)、トリアゾール酢酸(TAA)では急性参照用量(ARfD)の1%(WHO(世界保健機関)のクラスター・ダイエットB)であることを示した。推定急性摂取量は1
,2
,4-TではARfDの40%(ミルク)、TAAではARfDの1%であった。
 トリアゾール乳酸(TLA)の毒性学的基準値はトリアゾ―ルアラニン(TA)の入手可能なデータから導出されるため、TA及びTLA合計した摂食リスク評価が実施された。ADIの最大6%まで(WHOのクラスター・ダイエットB)、又ARfDの34%(子供)、8%(成人)まで慢性あるいは急性摂取懸念は特定されなかった。
 又、現実的な消費者摂食リスク評価を実施するために、全てのTDMsを分析し、欧州で認可された使用量を遵守した残留試験を行うべきであることが強調されている。いくつかの異なる種類のトリアゾール化合物が同一の生育期間に農産物に使用される場合、及び過去の生育期間のトリアゾール化合物の処理から生じる可能性のあるTDMsの残留量に対して更なる検討が行われるべきである。
 このため、現行及び過去のトリアゾール類の使用から生じるこれらの化合物のバックグラウンド残留量を含んでいる植物及び動物由来の食品のための1
,2
,4‐T
, TA
, TAA 及びTLA化合物を含む個別のモニタリングプログラムを実施すべきであることが勧告されている。最後に、将来のトリアゾールの評価のために、完全な家畜ばく露評価を実施するため、トリアゾールを用いた家畜飼養試験、あるいは代謝試験を行うべきである。
 トリアゾール系の農薬有効成分シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、及びプロチオコナゾールの認可は確認データの提出が条件となっていた。しかしながら、提出されたデータは確認データの要件に十分に対応し、消費者リスク評価を最終化するのに十分であるとは考えられないため、これら全ての有効成分の認可は結論を出せない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5376
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