食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04960550314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中の1,2-不飽和ピロリジジンアルカロイド類(PA)に関する最新のリスク評価を公表
資料日付 2018年6月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月14日、食品中の1,2-不飽和ピロリジジンアルカロイド類(PA)に関する最新のリスク評価を公表した(2018年6月14日付け意見書 No.020/2018)。概要は以下のとおり。
1.概要
 BfRは、食品の1,2-不飽和PAs汚染を定期的に取り上げている。
 欧州食品安全機関(EFSA)は、食品中のPAsに関する最新の評価書を公表した(2017年6月)。その中で、新たなリファレンスポイント(BMDL10)が導き出された。このリファレンスポイントを用いて、ばく露マージン(MOE)の計算が可能となる。動物実験から導き出された当該リファレンスポイント及びMOE値は、食品管理政策におけるリスク管理措置の優先順位付けに役立つ。
 変異原性及び発がん性物質は、たとえ少量摂取でも、特に摂取が常態化すれば、健康に対するリスク増加が考えられることから、BfRは、これらの物質の摂取に関しては、合理的に達成可能な範囲でできる限り低くすること(ALARAの原則)が適用されるべきと助言する。
 BfRは、EFSAの最新の意見書に関してレビューを行い、新たなリファレンスポイント及びMOE値に関するEFSAの助言に同意する。
2.本文より抜粋
2-1.最終的な評価
 EFSAが新たに導き出したリファレンスポイントは、BMDL10としての237μg/kg体重/日である。MOEは、BMLD10を基に算出されることから、当該リファレンスポイントは、BfRのリスク評価(2016)において算出されたMOEに影響する。新たなリファレンスポイント値に基づけば、MOE値は、2016年のBfR評価書で示された値と比べ、約3倍大きい。しかし、特定の食品グループへのばく露はMOEが10,000を大きく下回ることに繋がる可能性があることから、毒性学的見地からは、食品中のPAs類に関する低減措置は引き続き優先されるべきである。新たな算出値からは、PAsを含む食品の摂取による健康影響の可能性も考えられる。
 急性毒性を考慮する際に用いられた1~3mg/kg体重/日の用量は、EFSA及びBfR双方から報告されたヒトでの症例から導き出された。新たに導き出されたBMDL10は、リデリイン(Riddelliine)の動物実験に基づく。
 BfRの意見書(2016年)の中で導き出された非腫瘍性作用に関するHBGVである0.1μg/kg体重/日は、リデリインに関するラットでの長期試験において示された、肝臓における非腫瘍性変化に基づく。
 HBGVは、従来どおりに導き出された無毒性量(NOAEL)である10μg/kg体重/日に基づく。従って、新たなBMDL10は、HBGVベースの考え方には影響を与えない。
2-2.ダイエタリーサプリメント経由のPAばく露に関するリスク評価についての基本的考察
 ダイエタリーサプリメント経由の1,2-不飽和PAs摂取(PAs含有量を、ダイエタリーサプリメントに関して提案されている最大基準値である1,000μg/kgと仮定)は、他の食品経由の総PAs摂取と比べると、当該基準値以下が維持された場合でも、PAsばく露に有意に寄与することが示されている。当該寄与により、他の食品経由の総1,2-不飽和PAs摂取量の数倍にもなると考えらえる。
 BfRは、ダイエタリーサプリメント経由の1,2-不飽和PAs摂取に関しては、他の食品を通常摂取する場合よりも厳しい評価基準を適用すべきであると考える。議論となっている栄養上の又は生理学上の便益が、1,2-不飽和PAsの遺伝毒性発がん性により相殺されることがその理由である。従って、BfRは、PA生成植物ベースのダイエタリーサプリメントは、原則として使用しないよう助言する。
 オイルベースのダイエタリーサプリメントは、現時点で1,2-不飽和PAsが検出されていないことから、当該助言の対象ではない。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/aktualisierte-risikobewertung-zu-gehalten-an-1-2-ungesaettigten-pyrrolizidinalkaloiden-pa-in-lebensmitteln.pdf