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資料管理ID syu04950480104
タイトル Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR):「2017年米国テキサス州の地中海式レストランチェーンでの飲食に関連するサイクロスポーラ症症例」
資料日付 2018年6月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)のジャーナルMorbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)(June 1, 2018 / 67(21);pp. 609~610)に掲載された論文「2017年米国テキサス州の地中海式レストランチェーンでの飲食に関連するサイクロスポーラ症症例(Cyclosporiasis Cases Associated with Dining at a Mediterranean-Style Restaurant Chain ? Texas, 2017)、著者Amelia A. Keaton ( CDC、米国)ら」の概要は以下のとおり。
1.2017年7月21日から8月8日までの間に、テキサス州保健局(DSHS)にヒューストン地区の地中海式レストランチェーン(Aチェーン)で飲食した人達のサイクロスポーラ症患者20人の届出があった。同年8月10日、DSHSは実施中の調査支援をCDCに要請した。当該調査の目的はヒューストン地区の疾病の原因を突き止め、2017年の全国的なサイクロスポーラ症の増加の原因について仮説を立てることである。
2.Aチェーンはヒューストン地区の4か所に存在し、多数の料理を作るセントラルキッチンが1か所ある。生鮮農作物を含む製品に絞ったメニューに特化したアンケートを用いて、症例対照研究が実施された。確定症例の定義は、サイクロスポーラ症と検査確定され、2017年5月28日から7月15日までにAチェーンのいずれかの場所で食事をした人のうちの臨床的に適合する疾病の人とした。ほぼ確実症例は、2017年5月28日から7月15日までにAチェーンで食事をした後2週間以内に、下痢及びサイクロスポーラ症(食欲不振、痙性腹痛、嘔吐など)と一致する少なくとも1つ以上の兆候や症状のみられた人と定義された。対照群は症例患者と共に食事した無症状の人、又は症例患者が訪れた2日前後にAチェーンの同じ店に行った常連客で無症状の人とした。 
3.本研究は、症例患者22人(確定16人、ほぼ確実6人)及び対照群66人について実施された。症例患者の年齢中央値は52歳(29~79歳)、50%が女性であった。症例患者及び対照群が喫食した料理を材料レベルで分析した。以下の食材が疾病と有意な関連性があると特定された: ねぎ(green onion)(整合するオッズ比=11.3;95%信頼区間=2.55‐104.68)、トマト(5.5;1.2‐51.7)、赤たまねぎ(4.7;1.3‐21.0)及びキャベツ(4.0;1.1‐15.9)。症例患者16人と対応する対照群48人に限定して分析したところ、ねぎのみに疾病と有意な関連性がみられた(17.6;2.5‐775.7)。
4.疫学調査の間にAチェーンのレストランが仕入れた全材料は特定されたが、全ての食材の由来を追跡した結果はまだ出ていない。今回の調査では、テキサス州の患者に関連する可能性のある食品は特定されたが、感染源の特定及びAチェーン関連の患者集団が、米国の他の患者から報告された製品を喫食したか否かを確認するところまでは至らなかった。
5.サイクロスポーラ症は寄生虫Cyclospora cayetanensisによる消化器疾患で、2013年以降米国で毎年夏季の間に増加しており、輸入農作物に関連する患者も出ている。サイクロスポーラの分子生物学的亜型分類がまだ可能ではないため、ある患者集団に関連した食材を特定することで、別のサイクロスポーラ症患者の感染源に関して情報提供することができる。過去の米国の事例では、包装されたミックスサラダ、ラズベリー、コリアンダーなどの生鮮農作物が関連していた。サイクロスポーラの媒介食品は、消費期間の短い生鮮農作物であることや、寄生虫が付着している可能性のある別の食材と混ぜたり、その付合せとして用いられていることから特定が困難である。よって、レストランの患者集団や亜集団内での食材レベルの分析は、集団サイクロスポーラ症調査において重要である。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/67/wr/mm6721a5.htm?s_cid=mm6721a5_w