食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04950460294
タイトル 世界保健機関(WHO)、インドでのニパウイルス集団感染症に関する情報を公表
資料日付 2018年5月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は5月31日、インドでのニパウイルス集団感染症に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。
1.2018年5月19日、インドのケララ(Kerala)州Kozhikode地区でニパウイルス感染による3人の死亡が報告された。この3人の死亡は家族内で発生し、続く4人目の死亡者は、その家族の治療に携わった地元の病院の医療従事者であると報告された。感染の疑いがあった4人の患者から採取した咽頭スワブ、尿及び血液検体の臨床検査がPuneの国立ウイルス研究所(National Institute of Virology)で行われた。死亡が報告された4人のうち3人が、ニパウイルス(NiV)のリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR法)及びIgM ELISA法によってNiV陽性であることが確認された。
 現地調査チームは、改築後に移動する予定の新しい家屋の敷地内にある、使われていない井戸にコウモリが生息していることを確認した。1頭のコウモリが捕獲され、検査のためにPuneの国立ウイルス研究所に送られた。
2.集団感染が発生してから5月28日までに、更なる調査及び接触者追跡の結果として、ケララ州Kozhikode地区及びMalappuram地区では15人がNiV検査陽性と判定されている。検査確定症例15人のうち2人が入院し、13人が死亡した。その中には死亡者の治療に携わった医療従事者も含まれる。5月28日時点で報告されている13人の死亡者のうち、Malappuram地区から3人、Kozhikode地区から10人が報告されている。死亡例の1例、最初の患者は検査できなかったが、確定症例と疫学的に関連していた。接触者追跡調査により確認された疑いのある症例は16人で、検査結果は保留中であり、少なくとも753人(医療従事者を含む)が観察下に置かれている。
 現在の集団感染では、急性呼吸窮迫症候群及び脳炎が観察されている。
3.これは、ケララ州で初めて報告されたNiV集団感染で、インドで発生が分かっている3番目のNiV集団感染である。最近では2007年に集団感染の報告があった。
4.WHOのリスク評価
 本集団感染の可能性のある伝達経路には、コウモリが部分的に食べた果物の喫食、コウモリによるウイルスへのばく露、或いは地域や病院での無防備な濃厚接触によるヒトからヒトへの伝播等がある。現在の集団感染で確認された多くの症例は、他の感染者との無防備な直接の接触による感染であることが確認された。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://www.who.int/csr/don/31-may-2018-nipah-india/en/
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。