食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04940460470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2018年欧州の複数国に発生したA型肝炎ウイルス遺伝子型IA感染症集団感染に関する緊急リスク評価書を公表
資料日付 2018年5月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月21日、2018年欧州の複数国に発生したA型肝炎ウイルス遺伝子型IA感染症集団感染に関する緊急リスク評価書を公表した(8ページ)。
1.2018年に欧州連合(EU)6か国において、これまでに42人のA型肝炎症例が報告された。症例は、明確に区別される2つのA型肝炎ウイルス(HAV)遺伝子型IA株のうちの1株に感染していた。症例は、原地性(EU内で感染)、又は渡航関連(モロッコへの渡航歴)のいずれかに分類された。
2.2つのHAV株は両方とも、以前からモロッコと疫学的関連性が発見されていた。しかしながら、2018年の症例の多くはモロッコへの渡航歴はなかった。
3.症例はウイルスRNA断片のVP1/P2Aの重複領域のシークエンス解析によって特定された。当該RNA領域のヌクレオチド1~2個の相違のあるHAV株は、共通の由来と関連している可能性が高い。モロッコから帰国した旅行者及びモロッコ在住者からの最近及び過去の分子生物学的発見に基にすると、これらの株が少なくとも2011年以降モロッコに蔓延しており、ごく最近までモロッコでの感染は継続していた可能性が極めて高い。
4.当該報告書に書かれたこの2つの集団感染株は、2016~2018年にEUの一部の男性同性愛者での集団感染、或いは2012~2014年にEUで冷凍いちごや冷凍ミックスベリーの摂取に関連する2件の集団食中毒の原因株とは関係がない。
5.感染源は不明ではあるが、EU内での感染症例は食品由来、又はヒトからヒトへの伝播によって感染した可能性が高い。集団感染症例に関連するウイルス株の相当な相同性から、幾つかのEU国に流通する単一の食品が関連する食品由来の感染であるかもしれないと示唆された。EUの幾つかの感染国では、仮説の検証のために疫学調査が現在実施されている。
6.集団感染源が明確に特定できていないことを考慮すると、当該集団感染として更に症例発生するリスクがある。臨床医は早期の発見の必要性及び報告に注意を払うことで、現在進行中の疫学調査を支援し、また二次感染リスクを減らす可能性を高めることになる。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
https://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/documents/21-05-2018-RRA-Hepatitis-A-multicountry-outbreak-EU.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/rapid-risk-assessment-multi-country-outbreak-hepatitis-virus-genotype-ia
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