食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04940140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分グリホサートの残留基準値のレビューに係る意見書を公表(2/3)
資料日付 2018年5月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月17日、農薬有効成分グリホサートの残留基準値のレビューに係る意見書(2018年4月17日承認、230ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5263)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAは、この評価をEU加盟国(RMS)により合意された両方の残留物定義(1案及び2案)に基づいて行ったが、RMSとはグリホサートのみで非GM作物で実行するための十分なマーカーと見なすことができるということで合意している。このため、全体評価において、第1案がオプショナルとして報告されている一方で、第2案が主要な残留定義として定義されている。
 高水分、高油分、酸性、及び乾燥マトリックスにおける0.05mg/kgの定量限界(LOQ)で、グリホサートの施行のための十分に有効性の確認された分析手法が入手可能である。複素行列(非GMの茶、コーヒー豆、いなご豆、ホップ、スパイス、及びハーブ抽出物の承認に関連する)におけるグリホサートの施行のための十分に有効性の確認された分析手法が欠落しており、まだ要請されている。更に、AMPA及びN-アセチルグリホサート(全ての植物食品及びGM作物に関連する)は各々0.05mg/kgのLOQで施行可能であるという目安がある。従って、グリホサート、AMPA、N-アセチルグリホサートの総量をグリホサートに換算する手法が、全てのマトリックスにおいて0.2mg/kgの合計LOQで施行可能である。しかしながら、N-アセチルグリホサート(高水分、高脂肪分マトリックス及び乾燥作物における)、及びAMPA(全てのマトリックスにおける)がまだ要請されている。
 主要作物の残留について、非GM作物に係る入手可能なデータは、それらがMRLs及びリスク評価値を得るのに不十分である栽培菌類(cultivated fungi)、ひまわり種子、ダイズ、マスタードシード、そば、稲(穀粒及びわら)、トウモロコシの皮、あわのわら、及びモロコシの茎葉を除く、評価対象の全ての作物のMRLsの提案、及びリスク評価値を得るのに十分であると考えられる。将来飼料品目にMRLsを設定する必要性を鑑みて、小麦及び大麦わら、てんさい茎葉部(beet tops)、飼料用ビートの根及び茎葉部、いね科牧草、クローバー牧草、アルファルファ牧草、及びかぶの茎葉部(turnips top)の暫定的MRLsも得られた。
 GM作物について、MRLs はAMPA及びN-アセチルグリホサートの施行のための確認手法が提出されるまでの間は暫定的であるが、データは、スイートコーン(EPSPS組換え)、及び綿実GM(EPSPS組換え)のMRLを得るのに十分であった。てんさい根部、トウモロコシ、及びダイズ(EPSPS組換え)、ダイズ(GAT組換え)、及びナタネ(GOX組換え)について、入手可能なデータは、MRLs及びリスク評価値を得るのに不十分であった。
 AMPA(全マトリックスにおいて)、及びN-アセチルグリホサート(高水分、高脂肪分、及び乾燥マトリックスにおいて)の施行のための確認手法がない中でオプショナルの残留定義を考えると、暫定的なMRLsのみが得られる。
 入手可能な残留試験により次のとおり、施行からリスク評価への換算係数が得られた。
残留なしの状況が示されたか、暫定的に提案された場合の全作物、現在市場で販売されているグリホサート耐性のあるGM種作物(スイートコーン、綿実、てんさい、菜種、トウモロコシ、及びダイズ)、及びオプショナルな残留定義により換算された全てのMRLs:換算係数 1、乾燥ダイズ:換算係数 2、亜麻の種子:1.1、あわ及びモロコシの穀粒:換算係数2.3
 現行のMRLレビューで評価された最大用量割合(maximum dosage rate)の1.5倍(1.5N)まで実施した限定された輪作作物試験の結果によると、グリホサートあるいはAMPAの残留は、有効成分がこのレビューで検討されたGAPに従って使用された場合、グリホサートの年次的な使用の後の輪作の根菜類及び葉菜類作物にはグリホサート及びAMPAの残留は想定されない。穀類(AMPAのみ)、グリホサート処理した作物と輪作される牧草及び切りわら(chaff)で、グリホサート及びその代謝物のAMPAの残留がLOQの0.05mg/kgを超えることは除外できない。これらの残留物は、穀物に認められている乾燥のための最も重要なGAPにより想定される残留物と比較して非常に小さいと考えられるが、輪作される穀物に残留物の発生するのを避けるため、RMSはグリホサートを含む植物保護製品を承認する場合は、その適切な軽減措置を実施するよう勧告される。更に、入手可能な試験はAMPAのプラトー濃度(plateau concentration)を含まないため、土壌へのAMPAの蓄積及び輪作作物におけるAMPAの取り込みを避けるために適切な軽減措置も実施されるべきである。
AMPAのプラトー濃度は、酸性土壌において実施される追加試験で確認されるべきである(ピアレビューで特定されたデータギャップ)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5263
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