食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04930890149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、代替神経毒性試験法に係る文献レビュー及び評価を公表
資料日付 2018(平成30)年4月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月27日、代替神経毒性試験法に係る文献レビュー及び評価(2018年4月13日承認、125ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2018.EN-1410)を公表した。概要は以下のとおり。
 本レビューの目的は、代替神経毒性試験の分野における評価手法に係る情報の評価を行うことである。このため、in vitro手法、in silico手法、及び代替の非哺乳動物モデルを含む最新の代替試験法に関する2017年半ばまでの27年間の英語の科学文献を系統的、包括的に収集した。
 本レビューにより、定義済の主要な神経毒性エンドポイント区分(27区分)に基づき、化学物質の神経毒性を予測できる多様な試験手法を特定した。これらのエンドポイント区分は、既知のヒトの神経毒性の作用機序(MoA)から得られたものである。事前評価されたヒトの神経毒物のMoAにより、エンドポイント区分への化学物質の影響を正確に予測するための試験システムの性能特性を特定することができた。
 エンドポイント区分を広く網羅するもっとも予測力のあるin vitroモデルは、げっ歯類の初代培養細胞あるいは組織である。人工多能性幹細胞(iPSC)から得られるヒトをベースにしたシステムは有望であり、確実にヒトへ当てはまる。しかし、これらのモデルにはまだ、神経毒性の試験目的のためのげっ歯類の初代培養細胞にしっかり代替できる十分なデータがない。
 神経膠(glia)毒性の試験手法は少ないため、神経膠のエンドポイント区分は明らかに不十分である。従って、将来の手法の開発は、できれば共培養設定で、神経膠、星状膠細胞(astrocytes)、乏突起膠細胞(oligodendrocytes)、及び小膠細胞(microglia)をベースにしたモデルに焦点を置くべきである。
 in silico手法のレビューでは、神経毒性に関連する54件の定量的構造活性相関 (QSAR)の出版物を調査し、そのうち39件は血液脳関門(BBB)の浸透であった。出版物で入手できるQSARは薬品及び化学物質のデータから開発されたが、血液脳関門の通過に係る化学物質及び農薬の実験データセットの数が限定的であると見られる。
 代替生物全体(alternative whole organism)アプローチを用いた神経毒性手法の評価は、高い真の予測(96%)で線虫C.elegans(線虫種)の大半のデータを示した。主要なエンドポイント区分は、アセチルコリン受容体(AChE)活性及び運動活性を特定のエンドポイントとしたコリン作動性伝達の阻害であったが、運動活性は代替モデルの中でも生物全体アプローチの付加価値を確認した。ゼブラフィッシュ(zebrafish)モデルは、多数の長所をもった発生神経毒性(DNT)試験の有望なモデルのようであるが、神経毒性エンドポイントの評価は不十分であった。試験用生物としてC.elegance線虫を用いる標準的な実施計画書が必要であることの次に、ゼブラフィッシュモデルを神経毒性関連エンドポイントとして更に調査する必要がある。
 結論として、神経毒性のために特定され関連する作用機序を扱う複数の行動テストから構成される代替「網羅的行動テストバッテリー」を推奨する。従って、非常に重要な作用機序を扱うための、関連するコントロール及び標準的な操作手順をもった試験手法を設定しなければならない。in vitro試験でのヒトをin vivo試験でのげっ歯類に結び付けること、及び幹細胞由来のシステムを実証するためには、試験にげっ歯類の初代培養菌を含めることを勧める。より複雑な行動に関する読み出しのためには、代替生物における影響とin vitroの電気生理学的評価とを組み合わせるべきである。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1410e