食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04930490314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ドイツの従来型飼育乳牛群及び有機飼育乳牛群におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に関するBfRの論文が公表された旨の情報提供
資料日付 2018年4月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は4月17日、ドイツの従来型飼育乳牛群及び有機飼育乳牛群におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に関するBfRの論文が公表された旨の情報提供を行った。同論文はJournal of Dairy Science (2018年4月号、Vol.101
, No. 4
, pp. 3380~3386)に掲載された。概要は以下のとおり。
 MRSAは、乳牛群において頻繁に検出されている。本研究では、ドイツにおける従来型飼育乳牛群及び有機飼育乳牛群に由来する乳(バルクタンク入り)中のMRSAの保菌率及び薬剤耐性に関する比較を行った。
 ドイツ全土から、従来型飼育乳牛由来の乳372検体及び有機飼育乳牛由来の乳303検体が収集され、バルクタンク乳中(25mL)のMRSAに関して、確立された手法である二重選択培養法を用いて検査が行われた。分離されたMRSA株に関して、ブドウ球菌プロテインA遺伝子型別分類法(spa-typing)を用いた分類が行われた。更に、微量液体希釈法を用いて19種類の抗菌性物質に対する耐性に関して検査が行われた。
 MRSAは、従来型飼育乳牛群由来乳の方が有機飼育乳牛群由来乳と比べて検出率が高かった(それぞれ9.7%及び1.7%)。保菌率は、群の規模及び地域差が反映されていた。分離株の大半(38/41)は、家畜関連MRSA clonal complex(CC)398に関連するspa型由来であった。
 抗菌性物質に対する耐性は、従来型飼育乳牛群の分離株においてより高い傾向にあった。しかし、有機飼育乳牛群の分離株数が少ないことから、統計検査は行われなかった。
 ドイツにおける乳牛群でのMRSA保菌率は、家畜高密度地域を中心に増加していると考えられる。有機飼育群も、保菌率は低いもののMRSA感染が見られる。従って、MRSAは乳牛群のバイオセキュリティのプロトコルに特に加えられるべきであり、効果的な管理措置を調査する必要がある。
 当該論文「速報:ドイツにおける従来型飼育乳牛群及び有機飼育乳牛群におけるMRSA(Short communication: Methicillin-resistant Staphylococcus aureus in conventional and organic dairy herds in Germany)、著者Bernd-Alois Tenhagenら」は以下のURLから入手可能。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022030218300420?via%3Dihub
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/en/short_communication__methicillin_resistant_staphylococcus_aureus_in_conventional_and_organic_dairy_herds_in_germany-204224.html
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